北区は地域でのキャッシュレス化を推進しようと、プレミアム付きデジタル商品券を初めて販売すると発表しました。

北区が販売を発表したのは、プレミアム付きのデジタル商品券「しぶさわくんペイ」です。しぶさわくんペイの購入は決済アプリ「PayPay」からの事前申し込みで、1口1万円で1万2千円分の買い物ができるということです。区は決済アプリとの連携で、地域でのキャッシュレス化の推進を図ろうとしています。
山田区長:「なかなかデジタル難しいよという方々に、こういったことをきっかけとして使っていただく、デジタルに入るきっかけになったら一番いいなという思いで」
区はスマホの操作が難しい、もしくは所持していない人のため、紙の商品券も引き続き販売するということです。販売数は、デジタル商品券が3万口、紙の商品券は1万口となっています。新たに導入されるデジタル商品券について区民は…
「普通に交通系とかそういうのを使う感覚で使えるなら、簡単でいいんじゃないかなと思います」「いままでより使いやすくなるかなと思います」「でも私みたいな年寄りはどうかな~」「分からない人もいるじゃないの?それだったら(紙の)商品券だけでいいよね」
デジタル商品券の申し込みは北区民限定で、来月の2日から30日まで受付けていて、1人2口までとなります。
各区で実施しているプレミアム付き商品券ですが、23区の状況について見ていきます。
今年度、商品券を販売している、もしくは販売した自治体は23区のうち17区です。この内、北区と同じくデジタルと紙の両方が販売されるのは8区になります。
キャッシュレス化の推進のためにデジタルのみの導入を検討した区もありましたが、「スマホがうまく使えない人が一定数いる」「高齢者が多く、スマホの操作が難しいという声が多かった」などの声が多く、紙の商品券も取り扱うことになったということです。
そして、デジタル商品券のみとしたのが、墨田・渋谷・目黒・大田の4区です。デジタルのみにした理由については「キャッシュレス化の推進」に加え、「商品券換金の手間の削減」や、「コスト削減」などとして、渋谷区では、紙の商品券がないことについて区民からの苦情はないということです。
一方で、紙の商品券のみ販売するのが、荒川・板橋・品川・豊島・中央の5区です。理由については「高齢者が多いのでデジタルに切り替えるのが難しい」「紙の方が良いという声が多い」としています。
デジタル化が進む中で、行政としてどのように導入していくのか、変化への対応が求められています。