ブライダルデザインの第一人者として知られ、今年4月に亡くなった江戸川区出身の桂由美さんが生前、望んでいた追悼ファッションショーが開かれました。

世界的に活躍するモデルが次々とランウェイを歩くファッションショー。今年4月に亡くなった桂由美さんが生前、「お葬式の代わりにショーを行ってほしい」と望んでいたことを受け、先週金曜日に開催されました。
江戸川区出身の桂さんは、フランスのパリでオートクチュール=高級注文服を学び、日本初のブライダルファッションデザイナーとなり、ドレススタイルの婚礼衣装を日本に広めました。
追悼ファッションショーは、そんな桂さんが自身の結婚式を挙げた帝国ホテルで開かれました。
ショーにはドレスコードが設けられ、参加者は桂さんが好んで着ていたターコイズブルーや、チェリーピンクなど鮮やかな色合いの装いで訪れました。そして、ショーを見ながらそれぞれの思い出を回想し、桂さんを偲びました。
参加者:「44年前かな、私がウエディングドレスをこちらで購入して桂由美さんの。姉は(桂由美さんのドレスを)レンタルして」「レンタルですけどやはり懐かしいですし、妹から誘いがあったので、じゃあ是非一緒にってことで今日こちらに伺いました」「今在学している大学が桂先生の母校でして、追悼ショーでも桂先生の残したドレスを拝見できたらなと思い参加しました。(追悼の会がファッションショーというのは)珍しい形だと思うんですけれども、桂先生らしいと感じます」
ショーの最後には生前の姿を立体映像化した桂さんが登場し、功績をたたえた多くの人の拍手に包まれながら見送られました。
桂さんの追悼ファッションショーには、代名詞であるウエディングドレスが様々登場しました。その中でも洋と「和」を融合させたドレスがありました。日本のウエディングドレスの第一人者でありながら、日本の伝統文化を大切にしていた桂さんの思いが反映されているなと感じました。