8月6日「広島原爆の日」、広島から発信された平和への願い…なかにはイスラエル・パレスチナ問題に対する声も

2024.08.09(金)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG(モニフラ)」(毎週月~金曜6:59~)。8月7日(水)放送の「New global」のコーナーでは、「広島原爆の日」の現地の模様をお届けしました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG(モニフラ)」(毎週月~金曜6:59~)。8月7日(水)放送の「New global」のコーナーでは、「広島原爆の日」の現地の模様をお届けしました。

◆原爆の日に改めて考えるイスラエル・パレスチナ問題

8月6日の「広島原爆の日」、広島県広島市にある平和記念公園には早朝から被爆者や遺族らが訪れ、犠牲者を追悼。祈りを捧げていました。

来訪者の方々に話を聞いてみると、「原爆は恐ろしいもの。(広島市の)下にはお骨がまだたくさん散らばっている。広島のような悲惨なことが二度とないように、もう少し広島をよく知ってもらい、また全世界の人々に関心を持ってもらいたい」、「自分たちの世代だけじゃなく、今後も原爆で二度と悲しい思いをすることがないように、子どもの世代、孫の世代へと続いていくようにという思いで(子どもも)一緒に連れてきている」など平和への願いが多く寄せられました。

一方、広島市で行われた平和記念式典にはイスラエルの駐日大使が出席。これに対し、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルを招待した広島市に抗議の声が上がっています。

実際、原爆ドームの周辺では“ストップ・ガザ”と書かれた衣装を身に纏った方が練り歩き、「広島の人々が経験したにおいは、ガザの人々が今感じているにおいと同じ。それは戦争のにおいで、ひどい悪臭を放っている」と訴える外国人の姿も。

さらには市民集会が開かれ、式典に招待されなかった駐日パレスチナ常駐層代表部のワリード・シアム代表が広島市の対応を非難。「私たちは家を破壊され、コミュニティが抹殺され、私たちの存在そのものが容赦なく攻撃されるのを目の当たりにしてきた。女性も子どもも日常的に軍隊のターゲットになっている」と主張していました。

一方、8月9日には「長崎原爆の日」がありますが、長崎県はイスラエルの大使は招待せず、パレスチナの大使を招待しています。すると、これにイギリスの駐日大使ロングボトム氏は「ロシアとイスラエルが同じ扱いとみなされ誤解を招く。ロシアは主権国家を侵略したが、イスラエルは自衛権の行使だ」と長崎市の対応を問題視。平和記念式典を欠席すると伝えられました。

◆判断が分かれる広島と長崎の対応に…

こうした状況に、microverse株式会社 CEOの渋谷啓太さんは「どちらもイスラエル側、パレスチナ側、片方の視点で見ている感じがする」と私見を述べます。そして、「結果として悲惨なことになった広島・長崎という場で、その歴史をシェアしながら、そこに向かわないためにはどうすればいいのかを考える場として、(イスラエルとパレスチナ)両方を招待し、一緒に議論できるようになれば」と望んでいました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 6:59~8:30
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組X(旧Twitter):@morning_flag
番組Instagram:@morning_flag

 

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