2023年12月に行われた東京・江東区長選挙で、公職選挙法に違反する戸別訪問をして大久保区長への投票を呼びかけたとして元区議会議員が略式命令を受けたことについて、江東区の大久保区長は会見の中で自らの関与を否定しました。

重松佳幸元江東区議は2023年12月に行われた江東区長選で、公選法で禁じられている戸別訪問を行ったとして、2024年7月に東京簡易裁判所から罰金10万円の略式命令を受けました。
この区長選は木村弥生前区長が2023年4月の区長選での公選法違反事件により辞職したことに伴うもので、「クリーンな選挙戦」が求められていました。その中で、自身を応援していた区議が公選法に違反する戸別訪問をしていたことについて、大久保区長は8月7日の会見の中で自身の関与を否定しました。
会見で大久保区長は「結果として区民に悲しい思いをさせてしまった。がっかりさせてしまったというのは、本当に私自身も重く受け止めている」「正々堂々と(選挙戦を)戦おうということで(公選法違反はしないと)口を酸っぱくして、みんなでそういった気持ちでやってきた。今回の選挙もそういうこと(公選法違反)は許されない。グレーだと思ったらもちろんやらない。その中で、そういったことが結果としてあったのは悲しいし、遺憾」と述べました。
大久保区長は戸別訪問について知ったのは7月に重松元区議が自身のSNSに投稿した時だと説明し「こういったことをもう二度と繰り返さないように力をいれてやっていきたい」と話しました。
<江東区選管、注意事項の説明改善を検討へ>
選挙のたびに選挙違反が起きている現状を踏まえ、江東区の選挙管理委員会は、選挙の前に候補者側に行っている注意事項の案内をより分かりやすく確実に伝えるため、東京都選挙管理委員会や他の区の状況も含めて検討していく方針です。