連日の暑さに「熱中症への対策」が不可欠となる中、外での作業が避けられない、社会生活を支える職場では、準備や対策に工夫を重ねているようです。

7月30日の都心の空は雲が広がり、日差しは弱かったものの、最高気温は36.1℃と蒸し暑い1日になりました。街で、暑さ対策を聞いてみると…
「もう冷房ずっとつけっぱしですね」「大きい商業施設とかに入って、ちょっと涼みながら歩いたりとか、そういうルートはしっかり決めるようにしています」「子どもにネッククーラーを着けたり、保冷剤を入れたりして頑張っています」
連日続く暑さに対し、千代田区では清掃作業員の熱中症予防に力を入れています。30日朝は千代田区の樋口区長が作業着を身にまとい、外での作業が多い清掃員の仕事中の暑さを体感しました。
千代田区では熱中症対策として、去年からファン付きの作業着を提供していて、今年はさらに保冷材を入れるポケットが付いたベストも導入しています。
樋口区長:「実際わたし着させていただいています。大変快適です」
千代田区では今後、暑い中での労働時間や暑さ対策について、改善を検討する方針です。
一方、訪問看護の現場では…
西村さん:「水を購入している。福利厚生として職員で飲めるようになっている。保冷まくらや首を冷やすネッククーラー、こういうものを会社として準備している」
こちらの訪問看護サービスでは、1人の看護師が自転車で1日5カ所ほどの家を回っています。そのため、会社側が水分補給の為の水やお茶のほか、冷感タオルなどの対策グッズを準備していて、看護師は出発前に事務所に立ち寄り、必要なものを持ち出して訪問看護に向かっています。また、外回りの自転車に乗る際につけるヘルメットにも工夫がありました。
看護師:「帽子は日よけにもなり、中にヘルメットが入っているので安全。風通しも良いので涼しく動ける」
さらに訪問先でも、熱中症への警戒は欠かせません。
看護師:「この部屋暑いじゃん。エアコンあるから、たまにはエアコン入れたほうがいいよ」
お年寄りの利用者が暑さに気付かず、冷房を付けていないこともあり、看護師の熱中症予防は不可欠なようです。
西村さん:「利用者の熱中症や脱水も当然気にするが、働く職員の熱中症、脱水も気にしている。看護している間も汗をかきながらやっていることもあるので、会社として何ができるのかということを模索しながら色々準備をしている」