隅田川花火大会 大きなトラブルなく90万人を魅了して終了

2024.07.30(火)

10:10

東京・下町の夏の風物詩「隅田川花火大会」が7月27日夜に開催され、およそ90万人が華やかな大輪の花を楽しみました。大会実行委員会は「安全な運営に向けたさまざまな対策を講じ、大きなトラブルなく終了した」としています。

東京・下町の夏の風物詩「隅田川花火大会」が7月27日夜に開催され、およそ90万人が華やかな大輪の花を楽しみました。大会実行委員会は「安全な運営に向けたさまざまな対策を講じ、大きなトラブルなく終了した」としています。

27日午後7時ごろから東京の夜空を色鮮やかな大輪の花火がを彩りました。国内最大級となる2万発の花火を観覧者は時折大きな歓声を上げながら楽しんでいました。また、東京スカイツリーでは展望デッキから花火を楽しめる特別営業が実施され、その高さにちなんで抽選で選ばれた634人が目の前に咲く壮大な“光の花”に魅了されていました。

一方、墨田区本所にあるホテルは宿泊者のために屋上を開放しました。花火大会の存在を知らなかったという外国人観光客は、思わぬ偶然のサプライズに興奮と感動に包まれていました。外国人宿泊客の中には「すてきだ。とても美しい」「大きいお祭りと聞いている。面白くて好き」「とてもいい雰囲気で気に入りました」などと話す人もいました。

花火を楽しむ多くの人がいる一方で、懸念されるのが終演後の「混雑」と「ごみ問題」です。しかし、花火大会が終わった直後の押上駅では多くの警備員が配備されていることもあり、スムーズな人の流れとなっていました。

大会実行委員会によりますと花火大会の安全な運営に向けて3億円を超える費用を投入し、およそ1700人の警備員を配置して誘導を行ったほか、混雑するエリアを中心にごみ箱を設置し、ごみの分別を呼びかけました。その結果、取材中、会場近くの押上駅では目立った混乱はありませんでした。

また、墨田区はインバウンド対策として4カ国語に対応したのぼりの設置や、今年からの新たな取り組みとしてエリア規制に関する地図を英語版で作成し、誰もが安全に楽しめる大会を目指したということです。大会実行委員会は今のところ大きなトラブルはないとしていて、来年以降も多くの人に楽しんでもらえるよう対策を講じていくとしています。

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