真夏の日差しを電気に!次世代太陽電池の実証実験

2024.07.26(金)

10:20

暑さの要因となっている「夏の日差し」を電気に変換しようという、次世代の太陽電池を使った実証実験が千代田区で始まりました。

暑さの要因となっている「夏の日差し」を電気に変換しようという、次世代の太陽電池を使った実証実験が千代田区で始まりました。

7月25日も都内は最高気温が35℃を超えるところが続出。午後には湿度が60%を超え、蒸し暑い一日となりました。

街の人:「コンクリートはやっぱり暑いなと思います。照り返しも含めて」「異常よね。なんか熱帯雨林になったんじゃないの」「昔は日本だったら日陰と日差しがあるところとそんなに変わらなかったんだけども(今は)全然違う。いやまぁ、暑いですよね」

容赦なく照りつける太陽。千代田区では、この日光をエネルギーとして活用する取り組みが始まりました。

記者:「こちら、秋葉原駅前で運営が始まったインフォメーションセンターなんですが、館内の電気を全て太陽光発電でまかなっているということです」

千代田区や窓のサッシを製造するYKKAPなどが、トレーラーハウスで始めたのは、次世代の太陽電池と言われる「ぺロブスカイト太陽電池」の実証実験です。

薄くて曲げることもできる特性を生かし、窓枠に「ぺロブスカイト太陽電池」が組み込まれています。屋根には従来の太陽電池も設置され、平均で1.2キロワットほどの電気を生みだすことで、エアコンや案内板などを全て動かしているということです。

企業の担当者は、広いスペースが確保しにくい都心でも、ビルの壁面に新たな太陽電池を設置していくことで、大きな電力を生み出したいと期待を寄せています。

担当者:「都市部でいくとなかなか平地に太陽電池を設置すると言うスペースが確保できないというのがありまして、やっぱり一番のターゲットはビルの壁面。こういう窓で外が見れて、かつ発電できるんだということを認知して頂きたいというのが一番ある」

この実証実験は10月20日まで行われる予定で、期間中、トレーラーハウスは地域情報の発信や外国人向けの案内所などとして機能していくということです。
 

 

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