コロナ禍からV字回復 オーバーツーリズム問題 浅草の対策は

2024.07.24(水)

11:00

インバウンド需要の活性化が求められる一方で、課題となるのがオーバーツーリズムの問題です。東京を代表する観光地のひとつ、浅草では、すでに対策に乗り出していました。

インバウンド需要の活性化が求められる一方で、課題となるのがオーバーツーリズムの問題です。東京を代表する観光地のひとつ、浅草では、すでに対策に乗り出していました。

台東区浅草の雷門前には、この日も多くの観光客が訪れ、中でも特に目立ったのが外国人の姿です。去年台東区を訪れた外国人観光客は442万人で、コロナ禍からV字回復し、一昨年(2022年)の47万人から395万人の増加となりました。好調なインバウンド需要に浅草の飲食店からは喜びの声が聞かれました。

飯田さん:「ほんとに鳩が目の前で人よりも歩いている数が多かったりするのを見てきているから、これだけ来てくださるのはとてもうれしいことだと思います」

竹山さん:「平日は8割インバウンドのお客さん。土日だと少し落ちて7割くらいは外国のお客さんという感じ」

一方で、観光客の増加とともに、ある問題も。それは、観光客によるゴミのポイ捨てです。

加藤さん:「ごみは多いですね。捨てるのとポケットからレシートなどを落としていくんですね。分別できない人には教えて。こっちがペーパーで、こっちがプラスチックですよ、と」

地元商店街では、毎日路上のごみ拾いを行うとともに、観光客に対して、ゴミの分別方法や食べ歩きではなく店内などで飲食をするよう呼びかけています。また、商店街だけでは対策に限界があるとして、行政との連携を進めているといいます。

飯田さん:「ゴミ問題、ネズミ問題っていう、両方一生懸命ね、一緒になって考えて。ほんとに月に1回そういう話し合いは役所とかでしているので、これからよくなっていけばいいなと」

台東区観光課は、浅草の現状について「一部のエリアや時間では、オーバーツーリズムに近い状況」としていて、今年度、課題解決に向けての協議会を立ち上げました。地元住民や業者と協働してより具体的な対策を検討し実施していくとしています。

 

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