夏のセールの形に変化 暑さを商機に…「猛暑割」も

2024.07.23(火)

10:40

近年の気候変動を受け、百貨店では夏のセールを後ろ倒しでスタート。食料品を扱う店舗では、この暑さを商機と捉えたセールも展開されています。

近年の気候変動を受け、百貨店では夏のセールを後ろ倒しでスタート。食料品を扱う店舗では、この暑さを商機と捉えたセールも展開されています。

うだるような暑さとなった都内。最高気温は都心で36.6℃を観測し、今年一番の暑さとなりました。

街の人:「服をどれだけ薄くしても、暑いは暑いのでしんどいですね」「洋服選びとかも可愛いのというよりかは暑くないやつばっかり選んじゃいます」

暑さによって服装選びが難しいという声が上がる中、百貨店にも変化が…。

記者:「松屋銀座では先週金曜から夏物を中心としたセールが始まりました。このセール、例年より3週間ほど開始時期を遅らせたんです」

松屋銀座では例年、6月末から7月中旬までをセール期間としていましたが、近年の異常な暑さから夏物の需要期間が伸びていることを受け、初めてセールを3週間後ろ倒しました。

買い物客:「使いたい時に欲しい時に欲しいものが買えるのでいい」「実際たぶんこれ欲しいなと思うのはその時期になってからが多いと思うので、需要は高いのかなと」

松屋銀座によりますと、セールを遅らせた背景には、「本当に買いたいものだけを買う」という消費動向の変化や、メーカー側も余剰商品を作らないといったSDGsなどの観点が大きく影響しているということです。

松屋銀座 服部延弘副店長:「時期にしっかり合わせて季節を見ながら、お客様のニーズを見ながら設定していくことを今後も進めていきたい」

一方、板橋区では暑さを商機と捉えたセールも…。

記者:「こちらの店では、気温が上がれば上がるほど商品が安くなるんです」

約2千種類の食料品を扱うディスカウントストアで実施されているのは、当日の予想最高気温が35℃を上回ると割引額が増える「猛暑割」です。35℃だと店内にあるほぼすべての商品が5%の割引で、そこから1℃上がるごとに、さらに1%安くなります。

買い物客:「スーパーで買うと高いから助かりますよ本当に」「非常にいいじゃないですか。そういう特典があるということを知っていると来やすいですよね」

店によりますと、夏の水分補給に欠かせない飲料や、手軽に調理をすることができる乾麺などの売上が好調だということです。

マルヤス 松井順子代表社員:「やっぱり猛暑は大変な暑さですので、お客様の客足が減るという傾向もある所と、せっかく来てくれたお客様に喜んでもらいたい」

本格化した夏の暑さ…都内各地で気温の影響を受け、セールの形にも変化が生じています。

梅雨明けと同時に厳しすぎる暑さがやってきました。梅雨明け直後は熱中症のリスクが高くなる時期で、22日には午後3時までに都内で80人が熱中症の疑いで救急搬送されています。

熱中症の予防法を確認します。

・まずは暑さを避けること。外出はできるだけ控えて、涼しい屋内で過ごしてください。
・屋外やエアコンのない屋内での運動は原則中止をしてください。
・のどが乾いていなくても水分を補給しましょう。
・高齢者や小さなお子さんへは周りの人が声をかけて、熱中症への注意喚起をお願いします。

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