小金井市新庁舎の建設「住民投票で見直し」可否は?

2024.07.19(金)

10:30

小金井市が進めている新たな市本庁舎の建設計画を巡り、見直しの可否を求める住民投票条例案が議会に提出されました。条例案に対して白井市長は「現行の案は適正だ」として反対しています。

小金井市が進めている新たな市本庁舎の建設計画を巡り、見直しの可否を求める住民投票条例案が議会に提出されました。条例案に対して白井市長は「現行の案は適正だ」として反対しています。

記者:「こちら現在の庁舎だが、老朽化の影響でしょうか、壁にひびが入っている」

築約60年となる小金井市の本庁舎は、老朽化への対応や耐震化などのため、市は予算115億円ほどをかけて新たな庁舎を建設する計画を進めています。この計画に市民団体は「市民の声が届いていない」と反対し、子どもが遊べる広場を新設するとともに、規模を縮小し28億円の予算が削減できるとする見直し案を提出。そして、現行案か見直し案かを住民投票で決めるよう市長に求めました。

市民団体 加藤了教さん:「建物の建て方にしても広場の確保にしても、建設費用にしても様々問題がある。市民の意向を反映するということで『住民投票をしよう』となった」

そして7月18日、小金井市議会で臨時会が開かれ、市が議会に対し、住民投票条例案を提出しました。白井市長は「現行の案は適正だ」として反対の態度を示しています。

小金井市 白井市長:「現設計案は、市民の意見反映や市議会での議論を踏まえた、現状において適正な設計案である。また、現設計案と設計ではない見直し案では比較対象にならず、この両者の賛否を問う住民投票は適当ではないと言わざるを得ない。従って、本条例案には反対するものである」

現行案か、見直し案か。小金井市民は…

「住民投票はいいですけど、かといって極端に下がるわけではないから、(市が進めて)あとは市民からの協力をいただいたほうがいいと思う」

「見直すべきだなと思う。空地がないと子どもたちが遊べられないので、緊急時の避難場所でもあるし、そこは確保したほうがいい」

「早く進んでほしいですけど、それぞれ皆さん色んなことがあるから」

この住民投票条例案については、今月31日に市議会で採決される予定です。

住民投票の要件としては、有権者の50分の1以上の署名を集めることが必要です。小金井市の場合は2千人以上の署名が集まれば条例制定を市長に求めることができ、市によりますと今回、集まった署名の総数は3584人だったということです。

7月18日市議会に条例制定案が提出されましたので、議会で協議された上、可否については今月31日に採決される予定です。

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