都知事選挙告示まで3日 候補予定者の動き活発に

2024.06.18(火)

10:30

都知事選挙の告示まであと3日です。決戦に向け各候補は6月16日の日曜日も精力的に活動しました。出馬を表明する小池知事と蓮舫参議院議員は6月18日に公約を発表する方針です。

都知事選挙の告示まであと3日です。決戦に向け各候補は6月16日の日曜日も精力的に活動しました。出馬を表明する小池知事と蓮舫参議院議員は6月18日に公約を発表する方針です。

小池知事は6月17日午後、都庁で記者団に公約について問われると、防災力の必要性を訴えました。

記者:「公約はどういったことを重点を置いていくか?」
小池知事:「週末は公務の水防訓練があった。首都防衛のひとつ。公務を粛々と進めている」

「公務を粛々と進めている」と話す小池知事は6月16日、狛江市で行われた総合水防訓練に出席し、「都民の安全を確保していく」と、強調しました。

小池知事:「東京は様々なリスクを抱えています。風水害、首都直下地震、新たな感染症の流行や弾道ミサイル攻撃などを想定することも今の時代に必要。都民の皆さま方の安全を全力で確保していく」

蓮舫氏:「夏に向けて挑戦をする、人生で最大の決断をしました」

蓮舫参議院議員は6月16日、町田駅前で神宮外苑の再開発の見直しなどを訴えました。その上で自身の選挙公約「蓮舫ビジョン」を6月18日表明すると明らかにしました。

蓮舫議員:「蓮舫ビジョン、わたしの都政、なにをやるか(中略)。18日に皆さま方に公表したい。リセットするところはリセットしますよ。継続するべきところは継続をして、皆さんの声を聞いて皆さんと一緒に私は作っていきたい」

午後7時すぎ、蓮舫議員は小金井市で集会に参加して「東京都の政策決定の過程が不明瞭だ」などとして、情報公開の徹底を訴えました。

石丸元市長:「東京を動かして、東京がまず元気になる。せっかくだから一緒に地方も元気にする」

6月16日、秋葉原駅前で街頭演説に立った元安芸高田市長の石丸伸二さんは、人口減少の問題を挙げ、都市部と地方での再調整が必要だとして「東京を動かそう」と訴えました。また、6月17日は都庁で会見を開き、公約の3本柱として「政治再建・都市開発・産業創出」を掲げ、実現への意欲を示しました。

石丸元市長:「政治再建、これがすべての政策の基本であり、根本であると考えています」

そして、都知事選をめぐっては、出馬を表明していた元衆議院議員の小林興起さんが6月16日、立候補を取りやめる方針を明らかにしました。出馬の意向を示している元航空幕僚長の田母神俊雄さんの応援に回るということです。

田母神氏:「保守派が大同団結するときではないかと(中略)。いわゆる戦前の日本、この昔のいいところを取り戻し、国交を樹立させようという保守」

都知事選をめぐっては、小池知事と蓮舫議員、2人とも6月18日、公約を発表する考えを示しています。注目される公約内容をみていきます。

小池知事はこれまで自身が進めてきた「東京大改革」をさらにバージョンアップさせる考えで、これまで力を注いできた子育て支援については18歳までに月5000円を支給する018サポートや、所得制限のない高校授業料の無償化などに続き、今回の公約では去年秋に開始した第二子からの保育料無償化をさらに進め、第一子の保育料無償化を盛り込むことがわかりました。また、「行政手続きをスマホで行えるアプリの開発」や、「防災力の強化」についても訴えていく考えです。

一方で、これまで会見や街頭演説で「小池都政のリセット」を訴えている蓮舫議員は、「7つの約束」というキーワードを使って重点政策を訴えることがわかりました。

反対の声が上がっている神宮外苑については見直しを訴える見込みです。街頭演説でも「立ち止まるべきではないか」と争点にする考えを示していて、住民への説明などを徹底するような取り組みを提案すると見られます。また、学校給食費の無償化についても多摩地域でも実施できるよう施策を打ち出す考えです。

他にも2人がどんな公約が掲げるのか。6月18日、本格的に政策論争の火蓋が切られます。都知事選は、今月20日に告示され、来月7日に投開票が行われます。

 

この記事が気に入ったら
「TOKYO MX」 公式
Facebookアカウントを
いいね!してね

RELATED ARTICLE関連記事