新宿区は10月末のハロウィーン期間中に、繁華街の歌舞伎町周辺で路上飲酒を禁止する条例案を区議会に提出すると発表しました。

新宿区 吉住区長:「路上飲酒を制限し、迷惑行為及び来街者の過度な集中による事故等を防止するため条例を制定し、新宿駅周辺地域の安全で秩序ある環境を確保します」
新宿区によりますと、去年10月のハロウィーン期間中、渋谷区では路上飲酒などが大規模に規制され、当日は渋谷区から歌舞伎町など新宿区内に約3000人が流入したということです。このため翌朝には広い範囲でごみが散乱し、区の職員らが清掃に当たるなど、対応に追われました。
こうした事態を受け、新宿区の吉住区長は6月4日の定例会見で、10月末のハロウィーンの期間中、歌舞伎町周辺の路上飲酒を禁止する条例案を今月の区議会に提出すると発表しました。
新宿区 吉住区長:「令和5年(2023年)に渋谷区がハロウィーン時期の対策を強化したことにより、歌舞伎町周辺の来街者が増加し、ごみが至る所に散乱するなどの事態を招きました。翌朝通常ではありえないようなごみの散乱があったということで、臨時で区の職員がごみ拾いにいったというような状況でございましたので、そういったような具体的な影響が発生しているという状況です」
路上飲酒の禁止を巡っては、渋谷区が6月3日、期間を通年とする条例の改正案を区議会に提出していました。
渋谷区に続き、新宿区でもハロウィーンの路上飲酒を禁止する条例案が提出されることになりました。条例案では10月31日の夕方から翌日11月1日の早朝にかけて制限し、エリアは新宿駅東口から歌舞伎町へとつながる新宿3丁目と歌舞伎町1丁目の中から決める計画です。また、渋谷区と同様、罰則規定は設けない方針です。