小池知事、都民ファーストの会の会合で実績語る

2024.05.31(金)

11:10

7月に行われる都知事選への出馬を5月29日に開会した東京都議会で表明しなかった小池知事は、翌30日に行われた「都民ファーストの会」の会合で2期8年の実績を語りました。

7月に行われる都知事選への出馬を5月29日に開会した東京都議会で表明しなかった小池知事は、翌30日に行われた「都民ファーストの会」の会合で2期8年の実績を語りました。

30日午後2時ごろ、小池知事は都庁内にある保育園を視察し、園に通う子どもたちと交流しました。視察後に、記者からは出馬表明について質問が集中し「いまの子どもたちが小学校に上がるまであと4年ほどある。どこまで見守りたいか?」という問いかけに対しては「なんか回りくどく…」と笑ってはぐらかし、「いつぐらいになったら3期目への思いが聞けるか?」という呼びかけに対しては「きのうのお答えと一緒で、編集いただければ。それは冗談」と交わしました。

小池知事は夕方、地域政党・都民ファーストの会が開いた政治資金パーティーに参加しました。都民ファーストの会は28日、「東京大改革を推進してほしい」と小池知事に対して3期目への出馬を要請していて、この日のパーティーであいさつに立った小池知事は自身の出馬については明言しませんでしたが、これまでの働きぶりを冗談交じりにアピールしました。小池知事はあいさつの中で「47都道府県の中で一番給料が安いのは私。皆さんに使い倒されているということ。でもやっぱり都民を守りたい、都民の生活を良くしたい」と述べました。

<都知事選の準備が本格化 清水国明氏が出馬表明>

また、都知事選を巡っては30日、タレントの清水国明さんが都庁で会見し、出馬を表明しました。被災地でのボランティア経験を基に、災害対策を強化し、災害関連死を減らすと訴えました。清水さんは「われわれがいくら取材していくら声を上げても、最後には行政の、そしてトップの志の問題で、住民の声が届いていないという現実を30年間ひしひしと感じてきた」と述べました。

<約8割が出馬要請 賛同しない都内の首長は…>

都知事選を巡っては、今週新たに元航空幕僚長で無所属の田母神俊雄さんが出馬する意向を表明しています。またその他にもこれまでに25人以上が立候補を予定しています。

激戦が予想される都知事選ですが、小池知事の出馬を巡って自治体間での温度差が起きています。都内自治体の約8割に当たる52区市町村の区長や市長らが28日、小池知事に「出馬要請」を行いました。調布市の長友市長は「3期をやるならいろいろとお願いしたい」、新宿区の吉住区長は「都に相談して物事が進んだ区長もいる。励ましたいと思い、声をかけた」と話しています。

一方で10区市のトップは出馬要請には加わりませんでした。加わらなかった立川市の酒井市長は「理屈も利益もない。政策も示されてない中で要請をするなんて白紙委任状と同じだ」、世田谷区の保坂区長は自身のX=旧ツイッターの中で「誰が政策を争うかも見えていない時に名を連ねるわけにはいかない」とコメントしています。また、取材をしていると「要請に加わらないと、これまでの支援が継続されるか心配」と話すトップもいました。今回の要請を巡り、今後、各自治体に対してどのような影響が出るのかも含め注目です。

東京都知事選挙は6月20日告示、7月7日投開票の予定です。

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