新宿・歌舞伎町のいわゆる「トー横」に未成年者らが集まっていることについて、新宿区が橋渡し役となり、歌舞伎町と大阪の支援団体が連携協定を結びました。吉住区長は、「重層的な支援につながってほしい」と期待しています。
協定を結んだのは、若者の支援活動を行っている歌舞伎町の公益社団法人と大阪の一般社団法人です。歌舞伎町の「トー横」や大阪・道頓堀のグリコ看板の下である「グリ下」には全国各地から若者が集まってくるため、それぞれの地域間での連携が支援に必要だとして、2月28日、新宿区のサポートのもと協定が結ばれました。
(日本駆け込み寺 天野将典代表)
「SNSを使って、全国から本当に多くの子が集まってくる状況。歌舞伎町から大阪、福岡へ行ってくるという子も多くいて、歌舞伎町だけの問題ではなく、日本全国の問題だと思っている」
(ひとりぼっちにさせへんプロジェクト 田村健一 代表理事)
「目的に資するものはなんだってやる、というのが私たちの考え。オールジャパン体制で支援の輪を広げていく」
2つの団体は今後、若者たちとともに「居場所作りに向けたイベントの開催」や、「歌舞伎町の情報を発信するSNSなどの運用」を行い、当事者の意見を汲み上げて、行政への支援策の提言などを進めていきます。新宿区は、専門家の紹介など行政としての協力をする方針です。
(新宿区 吉住区長)
「新宿の子なら区の子ども家庭相談センターや学校など、いろいろな福祉でつなげていくことができるが、新宿に住民票がないと現地の自治体に任せるしかない。だがそこでうまくいかないから、こっち(歌舞伎町)に来ているので横のつながりが大切。各地域の団体とつながりができていって、重層的に支援ができれば」
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