国立市の中学校で、自由な服装で登校する取り組みが行われました。この学校では生徒会が主体的に服装などの校則の見直しを進めていて、「生徒の個性を尊重したい」と意欲を示しています。
国立市の国立第三中学校では授業中、多くの生徒が制服やジャージを着ていますが、中には白いパーカや、黒いTシャツ姿の生徒もいます。
教諭:「学校にひとりはいるよね?Tシャツで冬なのに来ちゃうやつ」
国立第三中学では先月、約2週間にわたって「カジュアルウィーク」という制服の着用を義務付けず、私服でも登校できる取り組みが行われました。
生徒:「小学生のころからTシャツしか着れないみたいな感じで、すごい自分が出せるな、自分の個性が出せると思う」「気軽に学校に行けるし、楽しみが増えるみたいな」
生徒の自主性を尊重するこちらの中学校では去年、校則の見直しも行い、髪をとめるゴムバンドの色指定の撤廃なども実施しました。
生徒:「校則が自由な色でよいとなったので、自分の好きな色で着けられるのが気に入っている。」
さらに、禁止されていたジャンパーを着ての登校もできるようになっています。こうした校則の見直しを進めたのは、先生ではなく生徒会のメンバーです。
生徒会:「私たち生徒会が中心となって、できるだけ自由で過ごしやすいものを身に着けられるように変えていった」
生徒会は、去年夏ごろから校則の見直しに向けた協議を始め、去年10月に校則を刷新。下着や靴下に関する色の指定をなくしたほか、校内に持ち込まなければ整髪料を使えるようにしました。
生徒会:「決められた服装は統一感があって学校らしいけど、ひとりひとりの個性は尊重していきたいと思った。以前の校則は時代にそぐわない校則などあり、少し過ごしにくさを感じていたが、私たちが変えた校則ではより過ごしやすく変えられてよかったと思う」
教諭たちは、生徒が中心となって校則を見直す取り組みについて、生徒の「主体的に考える力」につながると評価しています。
国立第三中学校 山口茂校長:「本校の校則も部分的には子どもたちが学校生活をする上で不合理な部分もあると。自分たちで考えて声を生かした校則づくりをすることで、子どもたちがしっかりと守って学校生活がしやすくなる。自分たちで主体的に物事を考える。考える力がつくことにつながるのではと考えている」
この記事が気に入ったら
「TOKYO MX」 公式
Facebookアカウントを
いいね!してね