江東区の東京ビッグサイトで、介護や福祉をテーマにした展示会が開催されています。出展される多くの商品のキーワードとなるのは「人手不足の解消」です。
2月22日まで開催されている介護・高齢者福祉展では、AIなど最新のテクノロジーを使った商品が数多く展示されています。
記者:「こちらの3Dセンサーでは、AIを使って画像検知していて、例えばしゃがみ込みますと、あそこのパソコンの画面には赤く表示されます」
3Dセンサーで捉えた人の動きをAIで認識することで、倒れたり急にしゃがみこんだりなど、異常な動きをすぐに検知し知らせることができます。こうした最新技術の活用により今、介護業界全体で目指しているのが人材不足の解消です。
インフォーママーケッツジャパン 太田浩市マネージャー:「介護現場で今、非常に人手不足が深刻な状況にあります。介護人材の不足を補うような様々な製品やサービス、そういったものが紹介されているところが多くあります」
厚生労働省が2021年に発表した推計によりますと、都内の介護現場の職員の数は20万人前後のまま、2040年度までほぼ横ばいで推移するとしています。一方で、職員の必要数については高齢化の影響で今後、増加が見込まれていて、2040年度には約26万人となり、必要とされる数には7万人ほど不足すると推計されています。そのため商品を提供する企業にとって、介護の現場でいかに人手をかけないようにするかが大きなテーマとなっています。中でも期待される技術の一つがロボットです。
記者:「初めて歩く補助器を付けましたが、関節が動かされてる感じがして、通常よりも軽やかに歩けます」
こちらの歩行をサポートするロボットは、すでにリハビリの現場では活用が進んでいますが、製造する企業はこのロボットの活用を日常生活にまで広げることを目指しています。
アシストモーション 橋本稔代表取締役:「介護施設で働いている介護士は車いすを押すのが大変。一日の時間の20%が車いすを押しているというデータもある。こういうロボットで一人ひとりの高齢者が自分の足で移動できるようになると、そういう時間が無くなって介護士の負担軽減に繋がる」
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