TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜6:59~)。2月7日(水)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、国家公務員のマイナ保険証利用率について取り上げました。
◆国家公務員ですらマイナ保険証を利用せず…
マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」の国家公務員の利用率は2023年11月時点で4.36%。推進側の利用も低迷していることが明らかになりました。個人情報の登録ミスなど相次ぐトラブルにより、国家公務員も利用に後ろ向きな人が多いとみられます。武見厚生労働大臣は「まだ低すぎる。率先して使うよう働きかける必要性をあらためて認識した」と危機感を示しました。
なお、2023年12月の国内全体の利用率は4.29%。そんななか、政府は今の健康保険証を今年12月2日から廃止し、マイナ保険証に一本化します。
◆マイナ保険証、現時点の利用率に何を思う?
この問題に対しキャスターの堀潤は、国のデジタル基盤は必要だと思うものの、「我々利用者ベースで考えると、Suicaなど今ある使い勝手のいいものが寄っていくほうが、普及が早いのかな、というのは能登半島地震での支援のあり方を見ていても感じたところではある」と率直な印象を述べます。
関西大学特任教授の深澤真紀さんは、マイナンバー・マイナンバーカードのことを熟知しているはずの国家公務員がそれらを使っていない事実を真摯に受け止めつつ、「みんなマイナンバーという税と社会保障のための番号とマイナンバーカードについているICは電子証明書で違うということを知らない。そして、マイナ保険証はマイナンバーを使っているのではなく、ICの電子証明書プラス写真の認識ということ」とこの件に関する国民の理解の低さを懸念。
元宮崎県知事で元衆議院議員の東国原英夫さんは、この数字こそが“実態”と現実を直視し、「(既存の保険証廃止まで)あと約1年間余裕があるので、みんなそこまで様子を見ようかなという空気感だと思う」と世間の考えを推察します。
microverse株式会社 CEOの渋谷啓太さんは、政府の対応について「企業視点で見た場合、自社のプロダクトやサービスの普及率が(およそ)4%しかないとなれば、なぜ普及しないのか普通はまず考えるはず」と指摘。
これに、深澤さんも「しかも(国家公務員は)身内、自分のところのサービスを社員が4%しか使っていない、それはあり得ないこと」と同意します。
さらに渋谷さんは、先日デジタル庁がマイナンバーカード普及のため人気アニメのキャラクターを起用したキャンペーンを展開していたことを挙げ、「それなりのお金を使って認知を獲得しているが、今やることは認知ではないと思う。余計なお金を投入して訳がわからない方向に進んでいる」と政府の錯綜ぶりを嘆きます。
総じて堀は、マイナンバー・マイナンバーカードの認知拡大、普及に躍起になるのではなく、「仕組みとしては何も知らなくてもちゃんと機能しているものであるべき」とそのあり方を示します。
東国原さんは「マイナンバーカードもコロナがあってみんな目覚めた部分があるので、やはり必要に迫られないと(普及は)難しいのかなという感じはする」と所感を述べていました。
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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 6:59~8:30 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組X(旧Twitter):@morning_flag
番組Instagram:@morning_flag
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