新型コロナ変異株「JN.1」など感染拡大

2024.02.03(土)

10:30

新型コロナウイルスが再び流行の予兆をみせています。東京都は2月1日、都内の感染症患者数の数値を公表し、新たな変異株「JN.1」などの感染が拡大しているとして注意を呼びかけました。

新型コロナウイルスが再び流行の予兆をみせています。東京都は2月1日、都内の感染症患者数の数値を公表し、新たな変異株「JN.1」などの感染が拡大しているとして注意を呼びかけました。

東京都によりますと、1月22日から28日までの1週間で都内で新型コロナに感染した人の報告数は、1医療機関あたり11.27人で、前の週に比べて約1.35倍増加しています。また解析調査の結果、検査した感染者の内半数以上の58.3%が、オミクロン株の一種である「JN.1」だったことが明らかになりました。会議では専門家から医療体制のひっ迫を懸念する声があがりました。

都医療体制戦略監 上田医師:「医療需要も高まり、医療提供体制への負荷がさらに増しています。場面に応じたマスク着用、換気手洗いなど、基本的な感染防止対策を心がけてください」

東京都は、必要な医療体制を整えるほか、都民にSNSなどで感染情報を周知するといった対策を行っています。

感染者の数は東京都によりますと、1月22日~28日の患者報告数は定点あたり11.27人となっていまして、2月に入ってから感染者数が急増しています。感染者数の急増といえば愛知県知事が「第10波」に入ったことを宣言するなど、全国的にも広がりをみせています。

都内では「JN.1」と呼ばれる変異株が流行していて、1月8日~14日の1週間で見てみると全体の58.3%を占めています。「JN.1」株の特徴としては、感染が広がる力が強く、「免疫逃避能力」と呼ばれる免疫をくぐり抜ける力が強いため、過去に感染した際に得た免疫やワクチンで得られた免疫を回避する可能性が高いということです。

こうした状況を受け、都では国の基準に基づいて病床を約180床確保しているほか、確保病床以外での積極的な患者の受け入れを依頼しているということです。
 

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