荒川区は地域の産業の活性化を図るため、「ビジネスプランコンテスト」を開き、区内の不登校問題の解決を目指す企業が優勝しました。
記者:「予選を見事に通過した人たちによるプレゼンテーションがここで行われます。資料を見返したりして最終準備を進めるなど、緊張感が伝わってきます」
先週、荒川区で開かれた区主催のビジネスコンテストには、全国各地から選ばれた7社が出場しました。審査のポイントは、「区の社会問題の解決に貢献できるか」「地域の資源活用や経済の活性化につながるか」などです。
参加者:「企業の空きスペースを活用し、人と町を繋ぐシェアキッチンを作ります」「癌に関する悩みを全て解決っていうところで、全ての悩みを一ヵ所で解決したいというふうに考えております」
参加者たちは、荒川区の魅力をアピールするフリーペーパーや若手芸術家の作品を購入できるお祭りなどのプランを発表し、地域への熱い思いをアピールしました。
そのなかで、最優秀賞に選ばれたのは、不登校問題の解消を目指す企業でした。
園田たきねさん:「地域の課題として学校に合わない場合、不登校になり、さらに引きこもりになる傾向があります。ではその子に合った学びの場を提供すればいい、選択肢を作るのが大人の役割だと考えています」
学校になじめない子どもの自立を目指すフリースクールを開業するプランで、子どもたちが、地域の店舗や企業などに協力を得ながら職業体験を行うというものです。
この企業によりますと、荒川区内には、不登校と保健室登校をしている子どもが600人ほどいて、そのうち400人ほどがフリースクールを求めているとみています。
受賞した園田さんは、自身の子どもが不登校になった経験から、普通学校以外の選択肢を広げたいと意気込んでいます。
園田たきねさん:「子どもたちが自分の個性を生かして輝けるようなフリースクールにしていかないとなと責任を重く感じながら、どんどん大きくして、たくさんの子どもたちと一緒に個性を輝かせる町にしていきたいなと思います」
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