TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜6:59~)。11月9日(木)放送の「New global」のコーナーでは、キャスターの堀潤が行った“ガザ危機”に関するノーベル平和賞受賞者へのインタビューの模様を紹介しました。

◆ノーベル平和賞受賞者が“ガザ”を語る
キャスターの堀潤は今回、来日中のノーベル平和賞の受賞者2人に単独インタビューを実施。イスラエル・パレスチナ問題、なかでも人道問題が注視される“ガザ”に関してインタビュー。国際社会の役割、あるべき姿とは? さらに、日本は何ができるのかを伺いました。
まずは、アラブの春を主導しアラブ人女性として初めてノーベル平和賞を受賞者した「束縛のない女性ジャーナリスト」代表のタワックル・カルマンさん。
カルマンさんに国際社会とは何か、率直な意見を求めると「国連は世界中の人々の生活と権利を守るために活動すべき最も重要な機関」と述べ、その上で国連の果たす役割の重要性を訴えます。「最も重要なことは、全ての原因、全ての問題、パレスチナとイスラエルの紛争を解決すること。そして、その解決策はパレスチナ人の自決権とイスラエルとパレスチナの2つの国家を持つ権利をうたった国際決議(国連決議)を実施することである」と主張。
そして、この問題に対して日本ができることを聞いてみると、「日本にはガザで起きていることにノーと言う道徳的な力がある。私は日本がこの戦争を止めるために声を上げることを心から奨励する」と返答します。
続いては、2011年にノーベル平和賞を受賞者した西アフリカ・リベリアの平和活動家リーマ・ボウイーさんにインタビュー。
ボウイーさんには国連の安全保障理事会について尋ねてみることに。すると、「私は安全保障理事会の構造が不平等であることをはっきりと訴えてきた。現在、国連に加盟している多くの国々が独立を果たしていなかった時代を象徴している。安全保障理事会は現在の世界の状況を反映したものに再構築される必要がある」と構造改革を切望。
また、日本がすべきことに関しては「私たちはある集団が苦しむことがどういうことなのか知っている。なぜなら私たちには日本での原爆投下の傷跡が残っているから。今こそ私たちは立ち上がり、私たちが経験したようなことを経験している他の国々のために声を上げるときである。ガザで起きていることは日本の歴史と変わらない。世界の他の地域で起きていることも(日本の)歴史と何ら変わりはない」とボウイーさん。
◆ガザ危機に対し、日本ができることは?
2人の言葉を聞き、モデルでタレントの藤井サチさんは、「(ボウイーさんの)歴史は繰り返されているという言葉はすごく重みを感じた」と感想を語りつつ、「おっしゃるように国連が全然機能していないなか、どうやって再構築していけばいいのかもぜひ教えていただきたい」とも。
脳科学者の茂木健一郎さんは、2人の言葉を「素晴らしい」と認めながらも、「今はSNSなどがあるので、小さいかもしれないが、誰もが(世界に)影響を与えることができる時代だと思う。(各自が)自分事として考えて、少しでも平和、紛争解決につながる動きをしていくことが大きな力になると信じたい」と希望を吐露。これに堀は「それはすごく重要」と大きく頷きます。
コラムニストの河崎環さんは、「日本が経験してきた広島・長崎と同じことを他の国際社会も経験しているんだと私たちをリンクしてくれることで、少し当事者意識のようなものを持てたかなと感じた」とノーベル平和賞受賞者の言葉を歓迎。
総じて堀は「核の犠牲国であり、戦争当事国でもあった日本の歴史を改めて振り返り、声を上げていきましょう」と視聴者に呼びかけていました。
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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 6:59~8:30 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組X(旧Twitter):@morning_flag
番組Instagram:@morning_flag