低所得世帯に支給の米 ネットで転売 都のおこめクーポン事業

2023.09.28(木)

10:40

「おこめクーポン事業」の米をインターネットで転売です。東京都が物価高対策として低所得の世帯に、転売禁止と明記して支給した米がインターネットで転売されているケースが相次いでいることが分かりました。

「おこめクーポン事業」の米をインターネットで転売です。東京都が物価高対策として低所得の世帯に、転売禁止と明記して支給した米がインターネットで転売されているケースが相次いでいることが分かりました。

フリーマーケットサイトに90件以上、出品されている米…。東京都が物価高対策として低所得の世帯に無料で支給したものです。パッケージの表面に「転売禁止」と明記されていますが、15キロ3700円などの価格で転売されていることが分かりました。

東京都は今年2月から「東京おこめクーポン事業」として、対象の約160万世帯に米25キロなどと引き換えられるクーポン券を郵送していました。券面には「転売、譲渡は禁止」と記載されています。禁止にもかかわらず、米が転売されていることを確認した東京都は、フリマサイトに出品の削除依頼をしているということです。

転売について、都庁担当の田中記者に中継で詳しく伝えてもらいます。

東京都のおこめクーポン事業は、物価高の影響を受けやすい低所得世帯に対し、国産の米や野菜などの食品と引き換えられるクーポンを配布する事業です。このようにあて先やクーポン、返信用はがきが一体となった紙で届きます。ここに書かれたクーポンのIDを使って専用のホームページやはがきで申し込むことで、お米や野菜、お茶などの飲食物を無料で受け取れる仕組みです。既に申し込みは終了していますが、食品の配送は今月末までに行う予定になっていて、大手フリマサイトで私が確認しただけでも米が90件以上が売りに出され、ほとんどが販売済みとなっていました。

東京都の担当者に問い合わせたところ、「食べる事を支えるという目的で支給したので、目的に照らすと残念に思う」と話しています。

 

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