福島第一原発の処理水の放出開始以降続いている、中国からとみられる迷惑電話に対し、東京都は中国語の自動音声で安全性を伝える対応を始めました。
東京都によりますと、福島第一原発の処理水の海洋放出が始まった翌日の8月25日以降、中国の国番号を表す「86」で始まる嫌がらせなどの電話が相次ぎ、9月4日までに3万5000件あまりかかってきたということです。都はこうした電話に対し、1日から中国語の自動音声を使った対策を始めました。
自動音声:「日本政府は海洋放出開始後も、各種モニタリングデータを迅速かつ透明性高く公表していて、それら科学的根拠に基づくデータから何ら問題が生じていないことは明らかにしています」
都庁の代表番号にかかってきた電話で、中国語で一方的に話すなどの行為があった場合に、この自動音声に切り替えて対応しています。都の担当者によりますと、対策を始めた1日夕方から4日までに、約400件に自動音声で対応したということです。担当者は「正しい情報を伝える必要があると考え、今回の対応に至った」としています。
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