室内のエアコンは作動していませんでした。東村山市の住宅で高齢の男女の死亡が確認され、警視庁は熱中症の疑いもあるとみて、捜査しています。

警視庁によりますと、東村山市青葉町の住宅で7月30日、近くに住む人から、「建物の2階から異臭がしている」と通報があり、70代くらいの男女2人の死亡が確認されました。
亡くなったのは、この家に住むとみられる女性と女性が経営する飲食店の従業員とみられる男性です。通報を受け、現場に駆け付けた警察官などがベッドの上に仰向けで倒れている2人を発見したということで、遺体は死後、数日、経っていたとみられています。
異変を感じ、通報した女性は、「3、4日前からちょっと臭いがしていたんですね。草花の手入れをけっこうまめになさっている方だったんです。枯れちゃっているのでちょっとおかしいなと思って」と話しました。
室内にエアコンは設置されていましたが、スイッチは入っておらず、扇風機が作動していたとみられ、窓が少し開いていたということです。2人の死因は特定されていませんが、警視庁は熱中症の疑いもあるとみて、捜査を進めています。
7月31日で都内は8日連続の猛暑日となりました。熱中症の疑いで搬送された人は、午後3時の時点で、10代から90代までの49人でした。重症の80代男性を含め、半数以上が70代以上となっています。
高齢者だけでなく若い人も熱中症への警戒が求められます。山形県米沢市で、7月28日の午前11時ごろ、部活動から帰宅途中の13歳の女子中学生が、国道脇の歩道で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。熱中症の疑いがあるということです。部活中には休憩や水分補給も行っていて、特に異常はなかったということです。また、米沢市のこの日の気温は、午前8時で26.8℃、その後気温は徐々に上がり、午前11時には32.6℃でした。気温や湿度から割り出す「暑さ指数」も、午前11時までには、最も高い「危険」にはなっていませんでした。