今年上半期の都内の刑法犯認知件数が前の年の同じ時期より13%余り増えたことが分かりました。前の年を上回ったのは21年ぶりで、特に侵入強盗は38件と、65%増えています。

警視庁によりますと、今年の上半期の刑法犯認知件数は4万1533件で、前の年の同じ時期と比べて4870件多く、13%余り増えました。中でも店舗や住宅などへの侵入強盗は38件で、去年よりも15件多く、65%増えました。また窃盗犯の認知件数も増えていて、去年より4453件多い2万7836件でした。上半期の刑法犯認知件数が前の年の同じ時期を上回ったのは、21年ぶりということです。
減少が続いていた刑法犯認知件数ですが、上半期として21年ぶりに増加し、去年と比べ約4800件増えてしまいました。この中でも特に増加したのが、窃盗犯です。今年は去年よりも4500件近く増え、全体を押し上げた大きな要因となっています。窃盗犯の中で最も多かったのは、自転車を狙ったもので1万1746件と、去年よりも2800件近く増えています。
都内の刑法犯の認知件数が21年ぶりに増えた要因の1つについて警視庁は、新型コロナによる自粛が解除され、外出する人が増えたことを挙げています。