社会福祉士・精神保健福祉士としての活動を追う 「自分らしく生きる」求められる社会的支援

2023.07.26(水)

11:00

木原さんは社会福祉士と精神保健福祉士の資格を持ち、東京新聞では特別報道部として福祉・精神医療などの取材をされています。木原さんの日々の活動についてお伝えしていきます。

木原さんは社会福祉士と精神保健福祉士の資格を持ち、東京新聞では特別報道部として福祉・精神医療などの取材をされています。木原さんの日々の活動についてお伝えしていきます。

木原さんが活動する現場に同行しました。
いま求められる社会的支援とは?

<江戸川区にある地域活動支援センター> 
精神科の通院治療を受けている人や発達障害者などが“自由な居場所”として活用しながら、社会とのつながり方など様々な相談を行なえます。

(利用者と言葉を交わす木原さん)「う~んそうだね~イヤだよねけんかね~」「でもきょうは間に合ってよかったです」

木原さんは定期的にこうした場所を訪れ、ボランティアをしながら利用者たちと言葉を交わし今、どんな支援が必要なのか感じとっています。

この日、木原さんが訪れたのは江戸川区で一人暮らしをしている50代の通称さくらもちさん。

(さくらもちさん)「こういうことが困るだろうなということがまず頭に浮かんでしまうんですよね」
(木原さん)「そうですよね~」

さくらもちさんは高校生のころ、精神的に不安定となり突然、日常生活でパニックを起こすようになりました。
そして18歳で初めて精神科を受診。
社会人となってからしばらく体調は安定したものの、27歳の頃、再びパニックに襲われるように…

(さくらもちさん)「どこかに行くということも、行った先でどうなるかということを考えちゃうんですよね。自分を守っちゃうというか、人ごみ嫌だなとか…」「だから体がすごく全部どこも悪い所がなくなって、元気になって行ってるという姿を想像することがまず無い」

50歳まで精神科病院への入退院を繰り返し、仕事も続けることはできなくなったといいます。
その後さくらもちさんは社会復帰を目指し地域のグループホームに入居。
現在は週3回、自宅に来るヘルパーをはじめとした周りのサポートを受け、一人暮らしをしています。

(さくらもちさん)「助けの場があるというだけでもすごく助かっている。そういう存在を知らない方で病気に困っている方たちは沢山いらっしゃると思うので、ちょっとでも知ってもらって利用できたら助かるのでは」

そんな、さくらもちさんには心の支えとなる”相棒”もいます。

(さくらもちさん)「いつも一緒に居ます。うさと居るとね、こんな小さいけどす~ごく頼りにしているんですよね。私がね」

不安な気持ちを抱く時も…辛く悲しい時も…、うさぎのぬいぐるみ「うさ」と一緒に過ごすことで乗り越えてきたといいます。

(さくらもちさん)「もう毛がはげちゃって」
(木原さん)「悲しいこととかねきっと色々あったときに?」
(さくらもちさん)「こうやって涙を拭いてもらってたからね~」
(さくらもちさん)「うんうんそっかそっか」

環境の変化に対応することが苦手なさくらもちさんは、外出はなるべく避け、内職などをしながら生計を立てています。
誰しもが「無理をせず自分らしく」生きられるように…、社会がどう関わり支援を届けられるかが問われています。

(さくらもちさん)「頼っていいんだよと思いますね。一人で頑張ろうってつい私も一人でやらなくちゃ、自分でやらなくちゃと思いがちなんですけど、できないことはできない、できないことはできる人にお願いしていいんだなという風にちょっとずつなってきてはいるので、その辺は昔から比べると楽になってるとこはありますね。頼っていいんだなって…」

木原さんの社会福祉士、そして精神保健福祉士としての活動を取材しました。
地域、そして社会が一体となってサポートを必要とする人へ必要な支援をしていく体制作りそして、そうした支援を十分に受けられる形が大切だと感じました。

社会福祉士・精神保健福祉士 木原育子(東京新聞特別報道部記者)が社会福祉士・精神保健福祉士の活動を記者として伝えたいこと。

(木原さん)「人に頼るにはエネルギーが必要です。悩みを共有し助け合う事が大事です」
(木原さん)「精神の病は見た目だけではなく話してみて一緒に過ごしてもわからない人も多い。現場でしか分からない聞き取れない言葉がある。そういった言葉を手にしたら社会に発信して『ありのまま』を伝えたい」

 

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