賞味期限が迫る非常食をおいしいお弁当に有効活用です。企業などで備蓄し使われなかった非常食を、障害者の就労支援施設でお弁当に「リメイク」する取り組みが豊島区で行われました。
豊島区にある障害者の就労支援施設「豊心会フードサービス事業所」。こちらでは普段、近くに住む高齢者などに弁当を手作りし、配達しています。
この日、材料として使われたのは、企業が災害対策で社内に保管し、賞味期限が迫った「防災備蓄食」のドライカレーです。乾燥したお米を水で戻し、バターで炒めてカレーピラフにしていきます。そして障害者のスタッフが他のおかずと一緒に丁寧に詰めていき、「リメイク弁当」50食ができあがりました。
社団法人担当者:「(法人の事業で)防災備蓄食の寄付の仲介を専門に現在、活動として行っております。最近、寄付の依頼というのが非常に多くなってきました。新しい使い方というのを模索する中の一つの手段として、「リメイク弁当」の製造販売を企画させて頂きました」
賞味期限が迫る備蓄食の有効活用と、障がい者の雇用支援を兼ねたこの取り組み。出来上がった弁当は、備蓄食を提供してくれた企業に配達されました。社員の皆さんの食べた感想は…?
食べた人は:「もうちょっとこう、なんていうか質素な感じを予想していたんですが、思っていたより豪華ですね。非常食っていう感じはしないです」「いつもコンビ二弁当ぐらいしか食べないので、栄養がちゃんと考えられているので、食べてて体によさそうだなっていうのは感じます」
担当者:「捨てるだけになってしまってもったいないなというところで、なんとかならないのかなとちょっと皆と考えたところ、NPO法人さんの方で「リメイク弁当」というのがあると知った。見た目も味もなかなか好評でですね、こういった取り組みをまたずっと続けていきたいなという風に思っています」
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