赤ちゃんの遺棄ゼロを目指します。経済的な理由で病院を受診できない妊婦のために、千代田区のNPO法人が、無料で健診や出産支援を受けられる事業を始めると発表しました。
駒崎代表:「赤ちゃんの遺棄という悲しい事件を防ぐために、新たに無料産院事業を開始し全国化を目指すことを発表する」
あとを絶たない、赤ちゃんの遺棄や虐待事件。その背景には望まない妊娠や、経済的な理由などから子どもを育てることが困難な妊婦の存在が指摘されています。
病児保育事業など子育て支援を行っている千代田区に本部を置くNPO法人「フローレンス」は、病院に受診に行けなかったり健診や出産費用が払えなかったりする妊婦を支援するために、無料で健診や出産ができる「無料産院」の事業を6月1日からスタートさせます。
フローレンスが、経済的に困窮している妊婦などの代わりに、提携先の病院に健診や出産費用を支払う仕組みで、その費用は寄付によってまかなわれます。現在、提携を結んでいるのは京都府の第二足立病院だけですが、駒崎代表は「無料産院」の全国化を目指す考えです。
駒崎代表:「今後は提携先の医療機関を増やしていって、全国の妊婦さんと赤ちゃんの命を救えるように広げていきたいと考えている。賛同してもらえる分娩施設を持つ医療機関を、今年度中に10院を目標に全国から募集したい」
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