自然が溢れる奥多摩町で新たな地元のお土産を作ろうと、クラウドファンディングで支援者を募る計画が進行中です。地域に生息する鳥をテーマにしたこちらのカルタ、どうやって遊ぶのでしょうか?

新緑がまぶしい山々に鳥たちの鳴き声が響き渡る奥多摩町。地元の新たなお土産を作ろうとこのほど完成したのが、地域に生息する鳥の鳴き声を使ったカルタ、その名も「オクタマ・トリ・カルタ」です。
遊び方は、説明書に記載されたQRコードをスマートフォンで読み込み、ランダムに流れる鳴き声をヒントに、その鳥のカードを獲っていくものです。うぐいすやふくろうのようによく知られる鳴き声の鳥だけでなく、かわせみのように名前や姿は知られているものの、なじみのない鳴き声の鳥など、奥多摩町に生息する33種類が網羅されています。
考案したのは、奥多摩町に住むカヌーのインストラクター後藤めぐみさんと、2年前に奥多摩町に引っ越してきたゲームデザイナーの濱田隆史さんです。カヌーを通じて知り合った2人がかるたを作るきっかけは、ちょうど1年前に奥多摩の鳥について話したことでした。
後藤さん:「鳥のガイドの人に何種類もあれは何々だよと教えてもらったんですけど、後から思い返せないという感じだったんです。なのでなんとか鳥の声を覚えたい」
濱田さん:「子どもを連れてこっちに来たんですけど、あまり自然の中に遊んでいかないんです。鳥の鳴き声をテーマにした遊びがあれば、それをきっかけに自然に親しめるのではないかなと思って」
鳥の声を覚えたい後藤さんと鳥の声を使った遊びを考えていた濱田さんが、アイデアを出し合ううちに行き着いたというトリカルタ。鳥の声を知らない人や小さな子どもも楽しめるよう工夫を凝らし、カードには鳥の写真だけでなくカタカナで鳴き声のヒントも載せることにしました。
後藤さん:「カタカナの文字を入れようとなった。そこができてゲームとして遊べるというか成立するようになりました」
濱田さん:「アイデアとしてはシンプルなんですけど、どういうカタカナを入れるとちょうどいいのかなというのがすごく難しくて、その試行錯誤がとても時間がかかりました」
試作品の完成までおよそ9ヶ月。現在、クラウドファンディングで支援者を募っていて、目標の100万円が集まり次第、生産に入るということです。
後藤さん:「特徴のある声音の違いが分かってくるので、だんだんこの鳥は何かなというのが分かるようになってきます。遊んでいくに従って楽しくなってます」
濱田さん:「鳥の声がちょっとずつ分かってきたら一緒に散歩とかに行きたいなと思いますし、親子の人とかに楽しんでいただけると嬉しい」