街で増加する“生○○”食品 その背景は…

2023.05.19(金)

11:20

最近、コンビニや飲食店で「生」とつく食品を多く見かけることはないでしょうか?街で増えつつある「生○○食品」の背景や狙いを取材してきました。

最近、コンビニや飲食店で「生」とつく食品を多く見かけることはないでしょうか?街で増えつつある「生○○食品」の背景や狙いを取材してきました。

今年3月に中目黒駅前にオープンした、ドーナツ専門店。この日も平日の昼間にも関わらず、店の前には40人以上の行列が。訪れた人たちのお目当てが、生ドーナツです。揚げているのに「生」とは、どういうことなんでしょうか?

エリアマネージャー:「生食感、生みたいな食感のドーナツということで「生ドーナツ」と呼んでいます。食べたらこうシュワっと溶けるような感じ。1日3000個くらい作ってます。(毎日)閉店より前に完売してます」

担当者は、独自の食感を「生」という言葉を使って表現することで、興味を持ってもらうきっかけにつなげたいと話します。

今、街で増加する「生○○」食品。調査会社の調べによりますと、コンビニやスーパーなどの小売店で、商品名に「生」がつく食パンや菓子パン類の商品数は去年から2倍になっっています。

こうした中、生をつける流れはあのロングセラーにも。発売から48年になる「スナックサンド」も、今年から「生」スナックサンドシリーズを展開。担当者はその狙いについて…

マーケティング部 平山さん:「2021年からロールパンの「生ろぉる」を始めて、生クロワッサンや生メロンパンなど、生セレクションというシリーズ商品を展開しております。売れ行きが良かったというところで、スナックサンドでもその生のコンセプトの商品ができないかなというところで開発しました」

「生」スナックサンドの発売以降、その人気が後押しとなり、サンドイッチ部門の売り上げが8%増加したということです。

今、消費者の心をつかむ「生○○食品」。市場アナリストの木地さんは、人気の背景にコロナ禍があると分析します。

アナリスト木地さん:「(コロナ禍で)家で食事する機会が増えてくると、いつもとちょっと違うおいしいものを食べたいっていうときに、「生」というキーワードが消費者に刺さりやすかったんじゃないかと思います」

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