あきる野市 都内唯一 新たな移住者支援サービス

2023.05.11(木)

11:20

リモートワークの普及などで移住が注目される中、あきる野市で市内への移住を検討する人に向けた窓口が4月に開設されました。ウェブサイトやガイドブックなどでの情報発信に加え、“よりリアル”に移住を検討してもらおうと、都内の自治体で唯一というサービスも始めました。

リモートワークの普及などで移住が注目される中、あきる野市で市内への移住を検討する人に向けた窓口が4月に開設されました。ウェブサイトやガイドブックなどでの情報発信に加え、“よりリアル”に移住を検討してもらおうと、都内の自治体で唯一というサービスも始めました。

あきる野市がこのほど立ち上げたのが、市内への移住や定住を相談できる窓口です。そして開設に伴い、オーダーメイドの市内案内も始めました。

職員:「相談を受けたときにどういった地域がいいですか?どういうところ見たいですか?と必ず聞き取りをしています」

この日、行なわれたのは報道機関向けの体験ツアーで、あきる野の街を知り尽くす市内出身の職員らが、実際の移住検討者への対応と同じように車で市内を案内していきます。

職員:「地域がどこがどことか地名で言ってもわからないんですよね。なので、エリアの様子とか特徴みたいなところから順番にお伝えして」

まず向かったのは、7年前にあきる野市に移り住んだ先輩移住者が経営するお店です。

先輩移住者:「自然の多いところに住みたいというのが最初にあって、この辺だと地価も安かったり賃貸料も安かったりするので、人と関わりを増やしていきたいタイミングでもあったので、こういうお店を作った」

江東区出身の粂川さんは、自然豊かな街に暮らしたいという思いから、約1年間、都内を中心にさまざまな街を見てまわり、あきる野市を選んだということです。

先輩移住者:「移住は最高の選択でしたね。秋川渓谷の近くに住みたいというのが最初のきっかけだったんですけど、それだけではなく、人とのつながりがこんなに濃厚に持てて、人生変わっちゃったみたいなのがあるので、来て本当によかったなと思っています」

粂川さんは移住後、定期的に地域のイベントを開催するなど、都会ではなかなか感じられない温かな「人と人との繋がり」ができたことも、移住ならではの魅力だと感じているようです。

そして、ガイドツアーが続いて向かったのは市内最大の、園児170人が通う保育園です。この園の魅力は、広大な敷地に畑があること。園児たちが農作業をして収穫した野菜や米をみんなで食べる、食育などの体験活動を盛んに行っています。市ではオーダーメイド型の案内として、子育て世帯には保育園や児童館といった子育てを支援するスポットを、シニア世帯には病院やクリニックなど、それぞれの暮らしに応じた場所を案内しています。

職員:「いろいろなお買い物、生鮮食品含めてお買い物できますよ~とか」

車での移動中も、街に移り住んだ後の生活がイメージしやすいよう、その場その場で市内での暮らしぶりを紹介してくれます。

職員:「(武蔵五日市駅は)始発・終点の駅なので、観光駅とは言いつつも生活にもすごく便利ですよ、ここから都内に通われている方もたくさんいらっしゃいますよ、というご案内をいつもしています」

都心から電車や車で約60分というアクセスのよさが魅力の1つである、あきる野市。さらに、移住にあたって最大の検討材料とも言える、住宅の案内にも市は力を入れています。地元の不動産業者と連携することで、リフォームが済んだ古民家や、ファミリー世帯向けの住宅など、多くの物件の情報を提供します。

職員:「豊かな自然があるけど、都内へのお勤めとか交通的な便は十分整っている。自然はあるけど便利だよ、というのが一番のウリかなと思っています。いいところもあれば、もしかしたら私には合わないと感じるところもあると思うので、良さも悪さもぜひ一度来ていただいて実感していただきたいなと思っています」

都会に近く、自然あふれるあきる野市。市では今後、都内での出張相談や移住セミナーの開催なども予定しているということです。

 

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