TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。「フラトピ!」のコーナーでは、進化続ける“立ち食いグルメ” をキャスターの田中陽南が取材しました。
◆ミシュランで星を獲得したお店が手掛ける立ち食い店
立ち食いというと“お蕎麦”が定番ですが、最近はさまざまな立ち食いスタイルのお店が登場。短時間で手軽に食べられる“立ち食いグルメ”は今、大きく進化しています。
まず田中が訪れたのは、銀座にある「鮨 銀座おのでら 登龍門」。
こちらのお店は、昨年4月にオープンした立ち食いのお寿司屋さん。実はミシュランで星を獲得(ロサンゼルス店)した「鮨 銀座おのでら」が手がけたお店です。
お店で扱っているネタは、本店と同じもの。カワハギの握りを試食した田中は「身がとてもプリプリで、肝醤油がまろやかで、美味しすぎます!」と大興奮。
こちらのお店ではさまざまな極上のお寿司が用意されていますが、お値段はなんと本店の約4分の1。例えば、一番マグロの赤身は、本店で食べたら一貫2,000円はするところ、こちらのお店では500円で提供。かなりリーズナブルな値段となっていますが、その理由は“育成”に特化したお店だから。
“登竜門”という名前の通り、カウンターに立っているのは経験の少ない若手の職人で、こちらのお店は勉強の場としてオープンしているため、価格が抑えられています。
また、立ち食い形式にしているのは、回転率を高め、多くのお客さんに対応し、経験を積ませるためで、ここでの経験は育成面でかなり役に立っているそうです。
◆気軽に楽しいんでほしい…こだわりの梅干しを立ち食いで
続いてやってきたのは、東京ソラマチ。
同施設内にある立ち食いのお店は、厳選した梅干しを楽しめる「立ち喰い梅干し屋」。
江戸時代から200年以上続く梅干しの老舗が3年間熟成して作り上げた「三年梅」や、本場和歌山の南高梅の梅干しを最後に焼き上げて作る「焼き梅」、さらには、みかんの果汁を染み込ませた「みかん梅」など、全国のこだわりの梅干しを16種類取り揃えています。
一番人気のメニューは、3種類の梅干しを選べる食べ比べセット「三粒とほうじ茶」で、田中は早速試食。
まずは、幻の梅と呼ばれる小田原産の梅を塩としそだけで漬け込んだ「杉田梅」を食べてみると「酸っぱい! これぞ梅干しですね。こんなにパンチのある梅干しは、久しぶりに食べました」とその味わいに驚きます。
続いてオリーブオイル漬を口にすると「オリーブオイルの香りがフワッと香ってきますね。後から酸味もきて、新しい美味しさですね」と笑顔に。そのほかにもお好みの梅をお茶漬けにして楽しむ「絶品梅茶漬け」も人気だとか。
なぜ梅干しを立ち食いスタイルで提供するのか。店長の椎名さんに聞いてみると「“粋”にお客様に梅干しを楽しんでいただきたいという思いがある」と話します。さらには「サッとカウンターに入って、梅干しとお茶を食べてほしい。かしこまって梅干しを食べるより、もっと近い距離で楽しんでほしい」とも。
昨今、梅干しは海外の方や若者世代になかなか手にとってもらえていない状況だそうで「いろいろ食べ比べてもらい、梅干しに気軽に触れ合える場にしたい」と話していました。
2つの立ち食いグルメに、キャスターの堀潤は「どれもとても美味しそう」と取材した田中をうらやむ場面も。
一方、食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さんは、“登竜門”という名前から高級なお寿司屋さんに行き慣れていない若者のためのお店かと思いきや、逆だったことにも驚きます。
その上で「こうしていろいろな人にとって身近な存在になるのは立ち食いならでは。それがお寿司や梅干しといった古くから日本で食べられていたものが身近になっていくというのはこれからの新たな姿。どんどんアップデートして、次の時代の食文化を作っていけたら」と期待を寄せます。
今回取り上げた店舗のアイデアや努力、出店した経緯などを知り、堀は「商工業者のみなさんは、本当にいろいろな工夫を重ねながら店舗運営されていますね」と感心していました。
※この番組の記事一覧を見る
<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:30 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag
番組Instagram:@morning_flag
この記事が気に入ったら
「TOKYO MX」 公式
Facebookアカウントを
いいね!してね