TOKYO MX（地上波9ch）朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」（毎週月～金曜7:00～）。3月16日（木）放送の「ニュースFLASH」のコーナーでは、政府が解消へと動き出した“年収の壁”にスポットを当て、意見を交わしました。

◆政府が“年収の壁”問題の解消に着手

パート従業員が106万円稼いだ場合、厚生年金や健康保険料などの支払いが課せられることで、105万円稼いだ人よりも手取り金額が少なくなってしまいます。そのため、“働き損”にならないよう労働時間を抑える人が多数。こうした“年収の壁”問題による人手不足が日本では深刻な問題となっていますが、これを解消すべく政府が対策を検討。

勤務先が保険料などを負担した場合、その企業に国が助成を出す方針が打ち出されました。これにより働き損をなくし、人手不足解消につなげたい狙いです。

◆“働き損”をなくす政府の方針に、Z世代の反応は？

こうした政府のサポートに対し、経営者でもある株式会社ABABA代表の久保駿貴さんは「（年収の壁は）長らく問題になっていたので、ひとつ政策を発表したのは前進、良いことだと思う」と評価。

しかし、この問題は106万円の壁のみならず、アルバイトをする大学生などが頭を悩ませる「103万円の壁」、さらには「130万円の壁」など多くの壁があるとし、久保さんは「頑張ろうと思っている人が損をするようなことがまだあると思うので、そうしたところに目を向け、解消していってほしい」と切望します。

臨床心理士のみたらし加奈さんは、「中小企業に関しては、あまり賃上げされていないようですし、（今回の助成の方針などをきっかけに）広がっていけば」と期待を寄せます。

番組Twitterのスペース機能に参加していた視聴者に「年収の壁は取り払うべきか？」と聞いてみると、「取り払うべき」との考えが多数。撤廃を求める傾向にありましたが、「まずは上限を決めるべき」と久保さん。「今は105万円だが、それを150万円にするなど、そうした改革が必要だと思う」と撤廃するとしてもそのプロセスに気をかけます。

また、番組Twitterには「教育にかかる費用は経費にしてほしい」という声が。教育に関する費用が家計の大きな負担となり得ることもあるため、キャスターの堀潤は「これはひとつあると思う」と頷き、「教育ローンの問題や塾の費用。大学・専門学校などの入学金・授業料などもまとまったお金が必要になる。こうした費用が経費として認められれば、また少し何かが変わるのではないか」と話していました。

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＜番組概要＞
番組名：堀潤モーニングFLAG
放送日時：毎週月～金曜 7:00～8:00　「エムキャス」でも同時配信
キャスター：堀潤（ジャーナリスト）、田中陽南（TOKYO MX）
番組Webサイト：https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter：@morning_flag