新宿区に拠点を置くサッカーチームと青果の仲卸業者がタッグを組み“農業”をキーワードに新宿の街を盛り上げる異色のプロジェクトを始めました。

「新宿×農業」という異色のコラボレーションで始動した『新宿パープルプロジェクト』は、新宿区のサッカーチーム・クリアソン新宿と、パートナー契約を結ぶ青果の仲卸業者・大治が協力企業を募り、クリアソンのチームカラーである紫色の野菜を生産して街の活性化を狙います。プロジェクトのキックオフとなったこの日、大治の取引先である農家の畑ではクリアソンの選手や協力企業などが参加して農業体験が行われました。大治の本多諭社長は「サッカー×農業、新宿×農業で、普段なら一緒にならないものが一緒になることで何か新しいことを生み出したい」とあいさつしました。企業、サッカーチーム、生産者をつなぐこのプロジェクトに、参加者からは「クリアソン新宿が絡むイベントというのが、参加したきっかけの一つ。できた野菜を客に届ける側だが、生産の最初の部分に立ち会えたのは非常にいい経験になった」(協力企業の飲食店)、「いろいろな人が農地に足を踏み入れることで、畑への理解が進むのはわれわれが期待するところ」(生産農家の加藤晴久さん)などといった声も聞かれました。
さらに、クリアソンはプロジェクトにサポーターも巻き込んでいきたいと話します。クリアソン新宿の伊勢太一さんは「クリアソンは人と人をつなげたりすることを大事にしているチーム。サポーターと大治がつながったり農園とサポーターがつながったり、いろいろなつながりを生むことによって世の中を豊かにしていきたい」と話しています。
収穫する野菜は今後、飲食店などプロジェクトに参加する企業と協力して野菜ジュースや洋服の染め物などを開発し、新宿区内での販売を目指します。大治の本多社長は「企業と生産者をつなぐ場合でもいろいろなニーズがあるので、その企業のニーズに合わせて生産した後、結果的に企業と生産者の両方がウィンウィンになる仕組みを作りたい」と意気込んでいます。