2月22日は「猫の日」 自宅で診療!往診専門ペットドクター

2023.02.23(木)

10:00

 2月22日は「ニャン・ニャン・ニャン」の語呂合わせで「猫の日」です。病院に行くのを嫌がるというペットも多い中、自宅などに駆け付けてくれる“往診専門のペットドクター”が広がりを見せています。

 2月22日は「ニャン・ニャン・ニャン」の語呂合わせで「猫の日」です。病院に行くのを嫌がるというペットも多い中、自宅などに駆け付けてくれる“往診専門のペットドクター”が広がりを見せています。

 渋谷区にある癒やしスポットの猫カフェ「キャットカフェ・モカ」で出迎えてくれるのは数多くの猫たちです。全体では20匹以上もいるというこのカフェでは猫たちの健康管理も大変そうですが、この猫カフェには獣医が往診に来てくれているといいます。

 夜8時の閉店直後に店を訪れたのは、往診専門のペットドクター・藤野洋さんです。大きなかばんの中にはたくさんの医療器具や薬が入っていて、月に1度、猫たちの健康診断や治療を行っています。店のスタッフ・田村はなかさんは「猫カフェは頭数が多いので、獣医師に来てもらえるのはすごく助かっている」と語ります。

 この日は10匹ほどが診断を受けました。これだけ多くの猫を動物病院に連れて行くのは確かに大変です。

 この“ペットの往診サービス”=「アニホック往診専門動物病院」は藤野さんが取締役を務める、動物病院の運営などを行う会社の事業の一つです。毎日朝10時から夜9時まで、動物がいる店だけでなく、都内のペットを飼うさまざまな人から依頼を受け、獣医師が運転して駆け付けます。藤野さんは「2021年から往診サービスを始め、今は当初の約3倍の人たちが利用してくれている」と話します。ペットを飼う人にとってひと苦労という“病院までペットを連れていく手間”がなくなり、ペットにとっても慣れた自宅で診察を受けられるメリットがあります。藤野さんは「特に寝たきりのペットの場合、動物病院に移動すること自体が負担。また、動物病院で他のペットと同じ空間にいるというストレスも軽減できるのが往診サービスの一番のメリット」といいます。

 “ペットの往診サービス”の利用が広がっている背景には、飼い主がテレワークなどで自宅にいることが増えていることも普及の一因となっているようです。しかし藤野さんは「きっかけはコロナもあったと思うが、コロナがなかったとしてもペットの往診というものはこれからの時代、求められてくるサービスだと思う」と話します。

 「ペットたちの健康、そして命を預かる」という責任の中、藤野さんたちは飼い主から届く感謝の言葉が支えとなっているようです。藤野さんは「感謝され、お礼のはがきなどをもらえることが非常に励みになっている。往診サービスなど、新たなサービスがどんどんできるように努めていきたい」と話しています。

 

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