TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。2月8日(水)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、文部科学省が全国の教育委員会などに通知した、学校内における重大ないじめへの対応策を取り上げました。

◆文科省、重大ないじめは警察に相談・通報を
文部科学省は、学校で犯罪に相当するようないじめが起きた場合、速やかに警察に相談・通報するよう求める通知を全国の教育委員会などに出しました。通知では、必要に応じて医療機関などとも連携し、当事者の児童生徒に対する指導や支援を徹底するよう呼びかけており、永岡文部科学大臣は「関係府省と連携して、いじめ対策の取り組みを強化していきたい」としています。
また、文科省は来年度から国がいじめの「重大事態」の状況把握を行うとし、教育委員会が「重大事態」と認定した場合、その都度、国に報告を求める方針です。
◆過去にいじめを受けた経験者はこのニュースをどう見る?
過去に不登校を経験している株式会社ゲムトレ代表の小幡和輝さんは、かねてから重大ないじめは警察に通報するべきと訴えてきたとあって「やっとか、というところ」と率直な感想を吐露。
小幡さん自身、子どもの頃につらいいじめを経験し「今、振り返ると少年犯罪だったこともあった。ただ、それも学校で終わりになってしまったこともあった」と語り、こうした連携が図られることで「いじめはやはり良くないと思うようになれば」と強く訴えます。
また、モデルでタレントの藤井サチさんも「やっと警察と連携してくれてよかった」と安堵し「学校に相談しても対応してくれないことがほとんどなので、すごく希望のあること」と新たな取り組みを期待。
そして、「(いじめは)学校内の問題だから警察に任せてしまうと教育の放棄となってしまうという考え方があったみたい」とこれまで学校と警察の連携が進まなかった理由を挙げつつ「ただ、今はそうではなく、被害者の適切なケアを一番に考え、学校も社会の一部としてケアしていくべきと変わってきたので、すごくいいことだなと思います」と所感を述べます。
キャスターの堀潤も「命が失われてからでは遅すぎる」といじめへの早急な対応を求め、さらには「(いじめがあっても)一番知りたい、例えば家族が学校で何があったのか知らされない。これは刑事事件などになった場合にも同じことが起きてしまう。ぜひ情報公開の仕組みをもっと拡充してほしい」と望んでいました。
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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag