TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。2月9日(木)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、“マイナ保険証”に関するニュースを取り上げました。
◆マイナンバーカードを持っていないと…
政府は、来年の秋に現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードを保険証として使用する「マイナ保険証」に一本化する方針を打ち出しており、マイナンバーカードを取得しない人や紛失した人には書面やデータで「資格確認書」を発行する方針です。
この「資格確認書」を有料とする案が政府内で浮上していましたが、自民党内から有料化案に対し異論が出ており、慎重に調整する見通しです。
◆デジタル社会を構築するには、さまざまな問題が…
マイナンバーカードの普及や既存の情報との統合については、さまざまな議論が巻き起こり、賛否の声があるなか、キャスターの堀潤は「データ基盤がある社会は何ができるのか、個人的にはその辺りの話もしたい。過渡期にはいろいろな問題もあると思う」と述べます。
マイナンバーカードの取得推進は賛成という株式会社POTETO Media代表取締役の古井康介さんは、デジタル化することで「蓄積されるデータがあり、便利になる世界がある」とメリットを語ります。
例えば、電子カルテが一般化し、お薬手帳も電子化されれば、子どもの頃にどんな薬を飲んだのかわからないといったこともなくなります。そして、理想のデジタル社会を目指してくためにも「必要な過渡期の課題なのかなと思う」と話します。
堀によると、電子カルテに関してはさまざまな問題があり、現状では多くの業者が手がけ、それらの統合・連携がうまくいっていないとか。そうした現状に触れつつ、マイナンバーカードでは接続の良い仕組みができるのか、さらには、全てを包括するようなデータ基盤は誰が作るのかも問題のひとつで「AmazonやGoogleなど、海外の企業になってしまうのか」と課題を示します。
これに古井さんは「自治体ごとにバラバラだったサーバーを統合していくことなど、とにかくデジタル化が進んでいない状況のなかで、行政の課題はコロナ禍にたくさん出てきた。そうしたことを変えていくことは必要」と訴えます。
番組Twitterの「スペース機能」に参加していた視聴者からは、「電子カルテは今まで海外製が主流だったところから国内生産のものがトップシェアになってきている。今はまだ難しいが、今後はより競合他社との連携が大事になってくると改めて思った」という意見がありました。
食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さんは、このニュースを知った際に、小学生時代に各家庭を電話で繋ぎ、連絡を回していた“連絡網”が頭をよぎったとし、「例えば、連絡網が学校ごとにLINEなのか、Googleなのか、ノートなのか(活用しているツールが)違っているとなると、それを統合するのは難しい。でも、全員が国内の何かのサービスでとなると便利になる。(行政には)そういうところまで見せてほしい」と望んでいました。
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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag
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