渋谷の再開発…新ランドマーク「渋谷サクラステージ」開業へ “街の分断”解消する遊歩道も整備

2023.02.10(金)

10:10

 渋谷駅周辺では“100年に1度”といわれる再開発が続いています。このうち、駅南側の桜丘地区で建設が進む新たなランドマークの名称が発表されました。分断地域を解消するため、新たな遊歩道を整備するということです。

 渋谷駅周辺では“100年に1度”といわれる再開発が続いています。このうち、駅南側の桜丘地区で建設が進む新たなランドマークの名称が発表されました。分断地域を解消するため、新たな遊歩道を整備するということです。

 JR渋谷駅南口から国道246号線を挟んで広がる「桜丘地区」は、これまで楽器店や小規模な飲食店が並んでいたエリアでした。現在、建設が進んでいるのが地上39階・地下4階建て、高さおよそ180メートルの大規模複合施設で、桜丘地区で進むこの再開発プロジェクトの名称が2月9日、『Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)』に決まったと発表されました。

 この開発に合わせて国道246号線の上に施設直結の遊歩道を整備し、JR渋谷駅の新しい改札口も併設します。担当者は「桜丘エリアはハチ公やセンター街、スクランブルスクエアからこちら側に人が流れてこないのが課題だった。どのように人を呼び込むかは、通路の整備が非常に重要になってくる。今回の整備によって解消したのが一番大きい」(東急不動産・渋谷開発本部/黒川泰宏本部長)と話し、この開発がこれまで課題としていた街の分断解消につながると期待を寄せます。

 再開発されるエリア内には商業施設やオフィスが入る「SHIBUYAサイド」と、住宅が中心となる「SAKURAタワー」、そして中渋谷教会が建設中です。この日は報道陣に、工事が進むメインタワーの内部も公開されました。大規模なオフィス空間には大企業やスタートアップ企業までさまざまなレイアウトが可能となるよう計画されていて、現在入居が決まっているのはおよそ8割がITやクリエーティブ系の企業だということです。また、敷地内には渋谷駅隣接のタワーマンションが建設されるほか、外国人の利用も想定したインターナショナルスクールや外国人にも対応した医療機関も設けられます。

 施設は11月30日に完成する予定で、商業施設やマンションなどは翌2024年夏にかけて入居が行われます。

<“100年に1度”渋谷駅周辺の再開発進む>

 次々と新たな施設が誕生している東急グループが進める渋谷駅周辺の再開発についてまとめました。

 渋谷駅周辺の再開発を見渡してみると、2012年に開業した「渋谷ヒカリエ」を皮切りに、これまでに7つの施設が開業しています。今後、「渋谷サクラステージ」が2023年11月に完成します。また、2024年度上期には渋谷ヒカリエに隣接する「渋谷二丁目17地区」に複合施設が開業する予定です。そして、2027年度には渋谷スクランブルスクエアの中央棟と西棟が開業予定です。さらに、1月31日に営業を終了したばかりの東急百貨店本店の跡地には2027年度の完成を目指して複合施設の建設が予定されています。

 訪れるたびに変化を感じる街・渋谷は、今後もさまざまな顔を見せてくれそうです。

 

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