豊島区の百貨店で北海道物産展が開催中です。固定ファンも多いという人気を支えるのはこだわりの仕掛け人=敏腕バイヤーたちの存在でした。人気物産展の秘密に迫ります。
東武百貨店池袋本店で開催中の「ぐるめぐり 冬の大北海道展」では、北海道といえば…の定番商品から地元で人気の最新グルメまで所狭しと並んでいます。
思いがけない発見も楽しめる物産展の会場には「五感で楽しめる仕掛け」が至る所にちりばめられています。会場では豪快に新鮮な魚介類を盛り付けるなど、お客さんに見えるようにプレゼンテーションしながらおいしそうに商品を販売しています。目の前で調理されるきらびやかな海の幸や肉汁のしたたるステーキなどなど、こうした「目で楽しむ」のも楽しみの一つです。
そして他にも魅了するのがおいしそうな「匂い」で、来場者の食欲をそそります。今回、初出品という“焼きたて、裂きたて”のやわらかさが堪能できるさきいか(山丁長谷川商店・90グラム1080円)の販売ブースは香ばしくいい香りで包まれ、これだけでご飯が進みそうです。もちろん「食べても大満足」の北海道グルメは、今回も期待を裏切りません。「ベリーショートケーキ大福」(えにかいたもち・1個371円)は連日完売が続く人気のスイーツです。「ショートケーキ」と名乗る理由は、大福の中にスポンジケーキ・生クリームが入っていて、その中にベリーソースが入っているためで、子どもと食べたら一瞬でなくなりそうなおいしさです。来場者を楽しませる仕掛けの数々に「めっちゃテンションが上がっています」「お財布が崩壊しそう。(財布がいくらあっても)足りない」と興奮が隠せない人もいました。
来場者を熱狂させる物産展を陰で支えるのが「バイヤー」の存在です。年間60日ほどレンタカーで北海道中を駆け巡り、人気のおいしいお店を探すという東武百貨店・バイヤーの高見澤健さんは「東武百貨店池袋本店は年間で3回ほど大北海道展を開催しているが、季節が違うので、その3回の北海道展をいかに違いを出すかというところが一番難しい」と語ります。また、出店交渉だけでなく、お店にメニューを提案することもあるといいます。バイヤーの高見澤さんは今回、ステーキとホタテが一度に楽しめるお弁当を仕掛けました。高見澤さんは「これとこれが一緒に入っていたらいいよねというものを紹介するように心がけている」と話し、「まだコロナ禍で北海道に行くのもなかなか難しい状況もあると思う。池袋でぜひ北海道展を味わっていただけたら」と多くの来店に期待を寄せています。
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