立川に“体験型”英語学習施設がオープン 小池都知事は「経験を自信に」

2023.01.18(水)

10:05

 立川市に体験型の英語学習施設がオープンしました。視察した東京都の小池知事は「施設での経験が自信につながってほしい」と期待を寄せました。

 立川市に体験型の英語学習施設がオープンしました。視察した東京都の小池知事は「施設での経験が自信につながってほしい」と期待を寄せました。

 立川市に新たにオープンしたのは、リアルな英会話を体験できる学習施設「東京グローバルゲートウェイ・グリーンスプリングス」です。世界65カ国の外国人スタッフと、スーパーマーケットやホテル、病院などを投影した部屋で英会話を行います。中には臨場感にこだわって、実際に飛行機で使われていた椅子を利用して再現されたセットもあり、参加者は具体的なシーンを想定した「ミッションカード」を活用してリアルな会話を学びます。

 オープニングセレモニーに出席した小池知事は「海外に来たような空間・演出で、これから生きていく上で『そういえばこんなシーンあったな』『どんなやりとりしたな』というのが自信につながっていけばうれしい」と語り、施設の今後に期待を寄せました。

 施設は都内の小中学校による団体利用を想定していて、年間およそ3万5000人の利用者を見込んでいます。

<東京都、英語力強化に向けた新年度予算>

 「東京グローバルゲートウェイ」を活用した計画は他にも始動しています。都内に初めて作られた江東区青海にあるグローバルゲートウェイで「英語漬け」を体験する1泊2日の宿泊プログラムを検討していると、小池知事は先日、計画を発表しました。対象は都立高校の生徒で120人を予定しています。

 東京都は他にも、2023年度予算で「都立高校生の海外派遣」など、英語力強化に向けた計画を多く盛り込んでいます。実践的な英語を学ぶ機会を提供しようとするなど、積極的に行われる東京都の英語教育について、小池知事は「日本の英語教育が決して優れたものではない」とした上で「子どもたちが英語を自由に触れて使える学びを進めていくことが極めて重要だと思っている」と話しています。

 その一方で、こういった施設がどこまで使われているのか調べました。

 江東区青海の「グローバルゲートウェイ」の利用率を見てみると、オープン当初は年間20万人の利用を見込んでいましたが、実際には4年間で33万人にとどまり、予想を大きく下回っています。

 使える英語の教育が進むことは非常に期待できますが、一方で多額の予算を投じた計画です。子どもたちにとって意義があり、投じた額にふさわしい教育の変化になってほしいと思います。

 

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