暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。
今回は1月から3月まで都が実施する「若者向け悪質商法被害防止キャンペーン」についてや、体操のおにいさんで医学博士の佐藤弘道さんが監修した動画「だれでもフィットネス」を紹介しました。

◆向島百花園 “春の七草籠”制作と展示
向島百花園から、「伝統技能見学会 春の七草籠の制作」と「春の七草の展示」のお知らせです。
「伝統技能見学会 春の七草籠の制作」は、12月18日(日)に行われます。
毎年、皇室に献上している、春の七草を籠に仕立てた「献上七草籠」と、直径50cm、高さ1mの「ジャンボ七草籠」を向島百花園の職員が作る様子を見ることができます。
会場は、売店前四阿で、当日自由参加です。
参加費は無料ですが、入園料が必要です。
「春の七草の展示」は、12月24日(土)~28日(水)までと、1月4日(水)~7日(土)までで、1月には、「献上七草籠」も展示されます。
なお、向島百花園は、12月29日(木)~1月3日(火)まで休園ですが、元日~3日までは、隅田川七福神めぐりの福禄寿尊堂のエリアのみ利用できます。
関連リンク
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/11/16/03.html
https://www.tokyo-park.or.jp/announcement/032/detail/51477.html
◆特別企画「職人のいぶき」 #24 草履
東京の伝統工芸品を紹介する特別企画、「職人のいぶき」。
今回は、日本の着物文化の足元に欠かせない、草履です。
平安時代、権威の象徴として草鞋が作られ、現代では、その履き心地や、健康面での効果にも注目が集まる、草履。
その繊細な技巧からは、職人たちの息遣いが聞こえてきます。
オリジナルデザインの草履でも知られる、創業87年の「四谷三栄」。
その伝統を今に伝えるのが、この道25年の3代目、伊藤実さん。
夫婦の共同作業で製作しています。
(伊藤実さん)「お客さんの足の形状は、それぞれ違うので、正解がないんですよね。一人ひとりの足に対して、直接、合わせてあげることを基本に考えてやっています」
草履のサイズは、S、M、L、LLの4種類。刀と呼ばれる専用のナイフや、ハサミを使って、型に合わせて牛革を裁断していきます。
カットした革とコルクを張り合わせれば、草履の土台が完成。
そこに鼻緒を通す、「スゲ」という工程は、草履の履き心地を左右する作業です。
お客さんには、必ず、店頭で一度、履いてもらい、履き心地を確認するという伊藤さん。
(伊藤実さん)「お客様によっては、緩めが好みだとか、きつめが好みだとか、いろいろいらっしゃいますので、それぞれに合わせて鼻緒をスゲます」
実際に履いてもらって調整した鼻緒は、長時間、使用しても、皮膚をいためることはありません。
草履の未来を見すえた、新しいチャレンジも…。
(伊藤実さん)「今、新しい試作をトライしています。『ZORI 貞奴』という、ハイヒールのような形になっていて、着物ではなく洋服に合わせられるようなデザインで作ったものです」
試作を重ねてたどり着いた、12cmのヒールには、コルクを15枚も使用。鼻緒の調整ひとつで、正しい姿勢を保ちやすく、指の間をいためることもない草履に仕上げています。
草履本来の機能性を生かしながら、可能性を模索する伊藤さん。そこには、職人のいぶきが感じられます。
「ZORI 貞奴」は、今後、海外の人にも履いてもらえるように、世界に向けて草履文化を発信していきたいとのことです。
関連リンク
https://edotokyokirari.jp/project/fashion/yotsuya-sanei/
<番組概要>
番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/