江戸川区で「子どもの睡眠」調べる大規模調査

2022.11.09(水)

10:05

 江戸川区で“子どもの睡眠”について児童や生徒3000人以上の実態を調べる大規模な調査が始まりました。

 江戸川区で“子どもの睡眠”について児童や生徒3000人以上の実態を調べる大規模な調査が始まりました。

 近年関心が高まっている子どもの睡眠実態を調査する「子ども睡眠健診プロジェクト」には、江戸川区内の小中学校に通う3552人が参加を予定しています。この「子ども睡眠健診」は東京大学大学院医学系研究科などによる大規模な調査プロジェクトで、小学生が参加するのは江戸川区が初めてです。

 具体的には、腕時計型のウェアラブル端末を1週間装着し、睡眠時間や眠りの質につながる中途覚醒の回数などを測定するというもので、測定データを解析した結果は後日受け取ることができます。この子ども睡眠健診の目的がどこにあるのかというと、睡眠障害があるかどうかを診断するもの“ではなく”「子どもの成長に大きな影響を与える睡眠についての意識を高め、子どもの健やかな発育につなげること」を目的としています。江戸川区では測定結果のフィードバックに合わせて睡眠の質を改善する取り組みや専門家による講演を予定していて、区全体で子どもの睡眠衛生の向上を目指す計画です。そして、プロジェクト全体としては膨大な子どもの睡眠データを解析することで睡眠障害と関連が深いとされる多くの心と体の疾患について原因を解明したり、早期発見や治療につなげていく方針です。

 子ども睡眠健診プロジェクトでは、江戸川区のような自治体レベルだけでなく、学校や学年単位でも参加を募集しているということです。

 

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