暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。
今回は六本木地域の文化施設などと連携したアートイベント「六本木アートナイト2022」についてや、東京の伝統工芸品を紹介する特別企画「職人のいぶき」で江戸時代から変わらぬ製法で表現し続ける東京銀器を紹介しました。

◆「六本木アートナイト2022」9月17日(土)から開幕
六本木地域の文化施設などと連携したアートイベント、「六本木アートナイト2022」が、9月17日(土)から始まります。
9月17日(土)から始まる「六本木アートナイト2022」は、現代アーティストの村上隆さんをメインプログラム・アーティストに迎え、「マジカル大冒険 この街で、アートの不思議を探せ!」をテーマに、9月17日(土)から19日(月・祝)まで、3日間、開かれます。
さらに、村上さんが選んだ12組のアーティストが、「ドラえもん」とコラボレーションした新作が、六本木ヒルズアリーナ、東京ミッドタウン、国立新美術館、ラピロス六本木に展示されるほか、六本木の街全域を会場として、ペインティングやインスタレーション、音楽、パフォーマンス、映像、トークなど、約70組の参加アーティストによる、約100の多様なプログラムが展開されます。
作品展示に加えて、「六本木アートナイトデジタル」でも、充実したコンテンツが公開されます。
六本木が、驚きと感動、出会いに満ちたアートで彩られる、「六本木アートナイト2022」は、9月17日(土)から開催です。
関連リンク
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/08/04/07.html
https://www.roppongiartnight.com/2022/
◆特別企画「職人のいぶき」 #11 東京銀器
東京の伝統工芸品を紹介する特別企画、「職人のいぶき」。
今回は、上品な輝きに心惹かれる、「東京銀器」です。
100年先も色褪せない、深みのある輝きと、美しい和の趣を、江戸時代から変わらぬ製法で表現し続ける、東京銀器。その繊細な技巧からは、職人たちの息遣いが聞こえてきます。
創業95年、東京銀器を作り続けている、森銀器製作所。その伝統を今に伝えるのが、31年目の銀器職人、韮澤竜興さん。
(韮澤竜興さん)「銀そのもの特徴としては、時間が経つと、だんだん、変色してくるんですよ。最初、薄茶色になって、最終的に黒くなるんですけど、それを磨いてあげると、隙間のところに黒いのが残ったり、出っ張ったところが光ったりして、立体感を強調したり、味わいに繋がってくるんですよ。だから、使い込んであげるほど成長していく工芸品ですかね」
使うのは、純度92.5%以上の銀。溶解した銀を型に流し込み、四角い棒状に成型します。それを、加工しやすくするための機械で、薄くひき伸ばし、作品の大きさに合わせて、円形に切ります。
(韮澤竜興さん)「平らな板を自分の手で立体にするというのは、難しいところかなと思いますね。粘土みたいに付け足しとかはできないので、だから、初めに、この目型にするにはどうしたらいいかっていうのは、気を遣って、計算してやっていますね」
大小200以上の金槌を使い分け、形を整えます。そこには、長年培った技術が…。
(韮澤竜興さん)「模様を打つときに、いっぱい叩いて模様を入れたりするやつは、厚く作っています。しかも完成品より、1㎜とか2㎜とか、ちょっと小さく作っておくんです。そうすると、模様を入れたときに、薄く、ちょっと張ってきて、完成品の大きさになるという感じです」
使う金槌によって、完成したときの表情はガラリと変わります。
(韮澤竜興さん)「やっぱり、我々は、明治時代と違う生活をしてるわけですよね。昔ながらものを作ってもしょうがないので、今の生活にあったものを作っていかなければいけないでしょう。その模様とか、若い人が来てもらって、これからこういう方がいいんじゃないですかという意見で、どんどん新しいものを取りたいなと思っています」
上品な輝きで生活を彩る、東京銀器。そこには、職人のいぶきが感じられます。
関連リンク
https://tokyoteshigoto.tokyo/studio/moriginki/
<番組概要>
番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/