今回は東京の伝統工芸品を紹介する特別企画「職人のいぶき」で紹介した昭和20年代から工房を兼ねた露店営業を続ける「原田耳かき店」についてや、ウクライナ情勢に関連して原油価格高騰などの影響がある都内の農業者や漁業者への都からの支援を紹介しました。

◆特別企画「職人のいぶき」#5 耳かき
東京の伝統工芸品を紹介する特別企画、「職人のいぶき」。今回は、東京で唯一、オーダーメイドの“耳かき”です。
耳をきれいにするだけでなく、癒しも与えてくれる、耳かき。
江戸時代には、耳かきを専門に行う職業もあったほど、私たちの生活にとって欠かせない道具として親しまれてきました。
その繊細な技巧からは、職人たちの息遣いが聞こえてきます。
昭和20年代から、工房を兼ねた露店営業を続ける、「原田耳かき店」。
このお店で、伝統を今に伝えるのが、店主で3代目の耳かき職人、白濱彰朗さん。
(白濱彰朗さん)「うちでは、『サラシ竹』と『スス竹』、2種類の竹で(耳かきを)作っています。スス竹というのは、普通の竹よりも、完全に乾燥しているので、その点、繊維がすごく細かくなっているので、耳当たりが非常に柔らかくなっています」
そんな、こだわりの素材で作る耳かきは、お客さんの耳に合わせてオーダーメイド。
耳を見て、その人に合った耳かきの形をイメージし、それに合わせて竹を削り出します。
(白濱彰朗さん)「やはり、耳の穴の大きさも、人それぞれありまして、その人、その人に合った耳かけを作っていくことで、ちょうど気持ちいい耳かきが作れると思っています」
形を整えたら、耳かけの部分に蝋をつけ、熱した鉄に押し当て、長年の勘で、耳に合った角度へ調整します。丹念にやすりをかけて、仕上げれば、世界にひとつだけの耳かきの完成です。
(白濱彰朗さん)「使う方がどのように使いたいかを思って作ります。個人個人で、好みもかなり変わってくるので、それに合わせて作っていくっていうのがまた面白いところでもあります」
十人十色の使い心地を求めた耳かき、そこには、職人の息吹きが感じられます。
都庁第一本庁舎内にある、都内62の区市町村の特産品を扱う「TOKYO GIFTS 62」。
このギフトショップでも、耳かきを取り扱っていて、購入した耳かきは、「原田耳かき店」で調整してもらえるということです。
関連リンク
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/tourism/tokyogifts62/product/21/
◆都内の農業者・漁業者へ各種支援実施しています
東京都は、ウクライナ情勢に関連し、原油価格高騰などの影響を踏まえて、都内の農業者や漁業者への支援をしています。
農業者への支援では、国の「配合飼料価格安定制度」の、畜産農家が負担する積立金への助成金の補助率が拡充されます。ハウス栽培における温室効果ガス排出削減として、ヒートポンプなどの導入が支援されます。
山村・島しょ地域の農業者の収益向上に向けた取り組みへの支援と、専門家派遣による相談が受けられ、山村・島しょ地域以外の農業者も、同様の支援や専門家派遣が受けられます。詳しくは、産業労働局のウェブサイトをご覧ください。
そして、2023年度を責任期間とする収入保険に新規加入する農業者が負担する保険料が、助成されます。詳しくは、東京都農業共済組合のウェブサイトをご覧ください。
島しょ地区漁業協同組合に所属する人たちに対しては、今年度に購入する漁船用燃油の販売手数料相当額が補助されます。そして、国が行う「漁業経営セーフティーネット構築事業」に加入している漁業者には、特別対策にかかわる補助率が、5分の4に拡充されます。
詳しくは、産業労働局のウェブサイトをご覧ください。
関連リンク
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/06/15/13.html
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/nougyou/
http://nosai-tokyo.jp/
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/06/15/14.html
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/suisan/ukurainagyogyousien/index.html
<番組概要>
番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/