東京・東久留米市と西東京市を管内とする田無警察署が特殊詐欺被害の撲滅を目指し、オリジナルの楽曲を制作しました。
田無警察署が地域の特殊詐欺をなくそうと作成したのが『特殊詐欺撲滅音頭』です。東京・東久留米市と西東京市を管轄する田無署によりますと、管内の人口は警視庁管内で2番目に多くおよそ32万人。このうち高齢者はおよそ8万6千人で、特殊詐欺の被害件数は警視庁管内で2020年は最も多く、2021年は3番目の多さでした。
田無警察署署長の葛城俊英さんは「卑劣な犯罪をなんとか撲滅したい心から強く思っているところであります。その思いが文才や音楽センスのない私を奮い立たせて歌詞やメロディを思い浮かばせてくれたのだろう」と話していました。2021年9月に着任した葛城署長が特殊詐欺の撲滅に向けて思い立ったのが、繰り返し口ずさめて覚えやすい『音頭』の制作でした。自ら作詞作曲を手掛け、レコーダーに歌を録音し、警視庁音楽隊が編曲して完成に至りました。歌唱は西東京市に住む演歌歌手の藤原浩さんが担当し、日本舞踊・五條流の師範が振り付けをしています。
田無警察署署長の葛城俊英さんは「口ずさんでもらう大事なことを繰り返し繰り返し口に出して言ってもらうそのうちに防犯力がついてくると思って」と話し、さらに「小学校の低学年の方だとかこれから高齢者の層に入ってくる50代の方などの幅広い世代の方に歌っていただければ」と『特殊詐欺撲滅音頭』に期待を寄せていました。
ワースト1の汚名返上に向けて署長が「音頭」をとり、特殊詐欺の撲滅を目指します。
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