新型コロナウイルスに対する水際対策が3月から緩和され、ビジネスや留学を目的とする外国人が続々と来日しています。ようやく日本に行くことができる喜びの声を取材しました。

台湾出身のチャオさんは、日本の高校で「野球留学」を希望する選手のコーディネートを務めています。しかし2021年、野球留学の準備を進めていた14人の選手は水際対策によって来日できなくなりました。チャオさんは「選手はやはり非常に落ち込んでいると思うが、前向きな姿勢で頑張ってくれているので偉いなと思う」と語ります。
こうした中、岸田総理大臣は2月17日の記者会見で「1日当たりの入国人数を3500人から5000人へと戻し、段階的に国際的な人の往来を増やしていく」と発表しました。日本政府が3月1日から水際対策を緩和したことで、留学生の入国も認められました。これにより、チャオさんがコーディネートしている選手たちも来日が可能となりました。
そのうちの1人、3月にも来日を予定しているリーさんの喜びもひとしおです。リーさんはオンライン取材に対し「やっと日本に留学するという夢がかなうので、これよりうれしいことはない」と喜びを語りました。日本に行くのは初めてというリーさんは既にパスポートを用意して、準備も万全です。リーさんは「いつ日本に行けるか分からなかったので、毎日自分の能力を上げるのに一生懸命頑張りました。とても楽しみです」と話しています。
水際対策の緩和で、早速世界各国から多くの人が続々と来日しています。海の向こう側に思いをはせるコーディネーターのチャオさんもまた、多くの学生が日本で野球ができる日を心待ちにしています。