東京・江東区の病院で新型コロナのクラスターが発生し、一般医療にも大きな影響が出ています。

オミクロン株の流行で1カ月以上にわたって満床の状態が続いていた江東区のあそか病院では、2月中旬から一般病棟の入院患者間で新型コロナの感染が相次いだということです。一般病棟の1つをコロナ用の病棟に切り替え、もともと16床だったコロナ病床を倍以上となる39床に増やしました。あそか病院の白石広照医師は「医療スタッフは患者の急増に伴い、対応し切れていないのが実情。第6波は高齢者、80~90代で介護度の高い人の入院が中心になっているので、これまで以上に看護師・看護補助に対する負荷が増している」と話し、医療スタッフの負担は大きくなっているといいます。現在コロナ病床に入院しているのは70代以上の高齢者で、全て院内で感染した患者だということです。白石医師は「現在、当院では一般診療の制限を行っている。具体的には、予定していた緊急性のない手術は全て中止と延期を促している。新規入院の患者は、緊急性のないものは全て待機してもらっている」と話し、クラスター発生の影響は一般医療にも影響を与えているようです。
東京都内では2月23日、新たに1万4567人の新型コロナ感染が確認されました。前週同曜日に比べて2700人余り減りましたが、年代別では10歳未満が2895人で最も多く、高い水準が続いています。こうした中、足立区では2月26日から5~11歳へのワクチン接種が始まります。区によると、当初は3月26日に始める予定でしたが、東京都から600回分のワクチンの先行配布を受けることになり、1カ月の前倒しを決めたということです。区の医師会の協力により一部の小児科で個別接種を行い、3月以降は医師会館や小中学校の体育館での集団接種も予定しています。