「こども家庭庁」2023年に創設へ 予算とネーミングにZ世代の意見は

2022.01.05(水)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。12月24日(金)放送の「フラトピ!」のコーナーでは、“子ども関連予算”について取り上げました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。12月24日(金)放送の「フラトピ!」のコーナーでは、“子ども関連予算”について取り上げました。

◆「こども家庭庁」2023年に創設予定

12月21日、子どもに関連した政策の司令塔となる「こども家庭庁」の基本方針が閣議決定され、総理大臣の直属機関として内閣府の外局とするなどと位置づけられました。政府は2023年度の創設を目指し、来年の通常国会に関連法案を提出します。

世界各国の家族関係社会支出をGDP比で見ると日本は「1.65」。スウェーデンなどに比べるとかなり低くなっています。野田聖子こども政策担当大臣は「本気で人口減少と向き合い、V字回復するためにはフランス並みに国内総生産(GDP)比3%の予算が必要」としています。

◆こども家庭庁、すでに雲行きが不安!?

この問題については番組内でも既に議論し、そのときには「抜本的に改革するためには財政的な基盤が安定した組織であるべき」と提言。この日のゲストコメンテーターZ、株式会社POTETO Media代表取締役の古井康介さんもそれに同意。フランスでは人口減少が早い段階で始まり、予算を子どもや子育てに振り分けたことで今の人口を維持しているという事例を引き合いに、「日本も子どもや子育て、若い人たちやこれからの世代にお金をかけていくようにしていかないと、未来は暗くなってしまう」と危惧します。

一方、生理への理解を広げる団体「#みんなの生理」共同代表の谷口歩実さんは、野田大臣と議論をしたことがあり、その際に「こども庁」だったものが、なぜ「こども家庭庁」になったのか伺ったところ、「野田さんとしては、家庭というのは本来ニュートラルな言葉で、別に固定的な家庭感を押し付けるものではないという話だった」と当時のことを明かします。

その上で、「個人的には、実際に虐待サバイバーの方たちが“家庭”という言葉が持つ重さというか、つらさを訴えてきたなかで、それでも“こども家庭庁”にしてしまったのはすごく残念。最初から雲行きが怪しくなってしまった」と案じていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

 

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