戦後日本人の精神の構造「宗教無き時代」の意味とは…寺島実郎が探求

2021.11.06(土)

17:50

TOKYO MX(地上波9ch)で毎月第3日曜に放送中の教養情報番組『寺島実郎の世界を知る力』。
10月17日(日)の放送では、一般財団法人日本総合研究所会長、多摩大学学長の寺島実郎が「現代日本人にとっての宗教」について考察を行いました。

TOKYO MX(地上波9ch)で毎月第3日曜に放送中の教養情報番組『寺島実郎の世界を知る力』。
10月17日(日)の放送では、一般財団法人日本総合研究所会長、多摩大学学長の寺島実郎が「現代日本人にとっての宗教」について考察を行いました。

番組では「人間とは何か」をテーマに、現代の日本人にとっての宗教とは何か、日本人の魂の基軸、精神の基軸とは何かを探求。

まず日本における宗教人口は、仏教系・神道系・キリスト教系等の団体が示した信者数の総計が、日本の人口より多い1億8千万人超という現状を指摘。

続いて、宗教への国民意識の変化を探る。「神」や「仏」等を信じる人が右肩上がりの時代は増え、右肩下がりの時代は減るという傾向を読み解くと、時代の推移を見るに、世代交代によって日本人の信仰意識が変化していると分析。

さらに、戦後日本人の精神の構造から「宗教なき時代」と言われる理由に迫る。
歴史的経緯を紐解くと、「国家神道」であった過剰に政治化された宗教の時代への反動、経済至上主義の時代、社会主義革命という幻想が要因であったと考察。

またこの10年、3.11の衝撃とコロナ・ショックを経て、レジリエンス(心の回復力、耐久力)の試練において、宗教の持つ意味は非常に重要であると提言。

戦後の日本人の宗教性は希薄と言われるが、日本人の意識に潜在する「魂の基軸」は脈々と残っていると言及。神教・仏教・儒教の価値観の中で、自分を超えた大きな力が自分を見つめているという心の構えが潜在していると説く。

より詳しい解説は、YouTubeに公開された番組の動画でご覧いただけます。
こちらからぜひご視聴ください。

<番組紹介>
『寺島実郎の世界を知る力』
寺島実郎が「全体知」を踏まえて、正しく議論するために、本当のことを知り、考える番組。我々が直面する史上最大の世界的構造変化を、歴史/政治/経済/国際情勢/テクノロジーなど寺島文庫に集まるあらゆる最新情報、その全体知から紐解いていく。寺島実郎が深く考え、未来へ提言する。

<番組概要>
番組名:寺島実郎の世界を知る力
放送日時: 10月17日(日)11:00~11:55<TOKYO MX1> 毎月第3日曜放送

出演:寺島実郎(一般財団法人日本総合研究所 会長/多摩大学 学長)
番組ホームページ:https://s.mxtv.jp/variety/sekaiwoshiruchikara/

『寺島実郎の世界を知る力』は、無料動画配信サービス「エムキャス」で、全国からリアルタイムで視聴可能です。また、見逃し配信も実施します。
「エムキャス」はアプリまたはPCサイトから無料で視聴ができます。詳しくは「エムキャスとは」のページをご覧ください。

番組全編はYouTubeでも公開中。番組ホームページYouTube TOKYO MX公式チャンネルよりご覧いただけます。

 

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