コロナ禍の冬は「認知症予防」が重要に チェックシートや対策も!

2021.11.03(水)

10:00

 コロナ禍の冬は認知症予防が重要になりそうです。その理由と、家でもできる認知症対策を紹介します。番組では冬本番を前に、認知機能が低下していないか「チェック表」を用意しました。また「脳腸エクササイズ」の一つを体験しました。ぜひ動画で確認し、お役立てください。

 コロナ禍の冬は認知症予防が重要になりそうです。その理由と、家でもできる認知症対策を紹介します。番組では冬本番を前に、認知機能が低下していないか「チェック表」を用意しました。また「脳腸エクササイズ」の一つを体験しました。ぜひ動画で確認し、お役立てください。

 認知症の症状が進んでしまう危険因子には「社会的孤立」「運動不足」「聴力低下」「抑うつ」などが挙げられます。認知症治療の専門医であるアルツクリニック東京の新井平伊院長によると、コロナ禍で社会的孤立が進んだことで患者の症状が進んだケースも増えたということです。気温が下がり、外で運動する機会なども減り、運動不足になりがちな冬はさまざまなリスクが高まるため、認知症予防が重要になります。

 認知症は「健康な状態」から「自分で異変を感じる段階」になり、「周囲も異変に気付く段階」を経て「認知症」と診断されるところまで順を追って悪化していきます。ただし注目したいのは、早い段階で対策をすれば、年間で最大41%の人が「健康な状態」に戻るということができるというデータもあり、認知症の進行を遅らせることができるのです。認知症とまでは診断されない「未病」の段階で早期発見と対策をして、認知症を予防することが重要です。

 東京・四谷には国内では珍しい認知症予防に特化したサービスを行う「健脳カフェ」があります。認知症専門の医師が常駐していて、協賛企業の最新の研究結果に基づくプログラムを体験することができる施設です。近くにある上智大学の学生との世代間交流を楽しめるサロンや、協賛企業によるエクササイズや栄養教室、「認知症の人と家族の会」の事務局もあり、患者本人だけでなく家族もサポートすることを目指しています。健脳カフェでは新たに「脳腸エクササイズ」も始めました。脳腸エクササイズはスポーツジムを運営するルネサンスの「シナプソロジー」と、腸を研究する森永乳業の「腸エクササイズ」を掛け合わせたものです。

 認知症のリスクが高まる冬本番を前に、定期的な運動などの対策を取りましょう。

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