コロナ禍で「ブーム再燃」 ミニ四駆・バイク・ビリーズブートキャンプ

2021.10.03(日)

11:00

 コロナ禍でさまざまな業界で「ブーム再燃」の兆しが出ています。懐かしいヒット商品もご紹介します。

 コロナ禍でさまざまな業界で「ブーム再燃」の兆しが出ています。懐かしいヒット商品もご紹介します。

<TAMIYAのミニ四駆 ステイホームで“親子で夢中”>

 ステイホームの影響で、親子で熱中している人が増えているのが「ミニ四駆」です。ミニ四駆はタミヤが1982年に発売を開始したもので、子どもでも簡単に作れるようにという思いから接着剤は必要ありません。これまで累計で1億8000万台以上も出荷されています。

 最新モデル「レーザーミニ四駆」シリーズには最初から補強パーツが付属しています。ミニ四駆はこれまで何回かブームが起きていて、1980年代末の「ダッシュ四駆郎!」や、90年代半ばには「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」が漫画雑誌に連載されて人気が爆発しました。一時は人気が下火になりましたが、2012年に全国大会の「ジャパンカップ」を年齢制限を撤廃して再開したところ、ブームから安定した趣味の1つとして定着したということです。

 東京都内には新橋駅近くに「タミヤプラモデルファクトリー」があり、新型コロナの影響で心配されたインバウンドの落ち込みを「ステイホーム人気」でカバーしたということです。

<「密回避」でバイク人気も復活>

 バイクも人気が再燃しつつあります。国内の51cc以上の排気量のバイクの販売台数は2021年上半期だけで14万台余りとなり、新型コロナの感染拡大前=2019年に比べて3割ほど増えています。これは1999年以降で最高の売り上げです。バイクは1971年には年間販売台数が71万台を記録しましたが、その後は若者のバイク離れなどで激減していました。

 メーカーがバイクのファンづくりに努力したことや「密を回避するレジャー」としてツーリングが人気にもなり、タレントの出川哲朗さんが出演しているバラエティー番組や話題のアニメなどバイクをテレビで見る機会が増えたことも追い風となりました。目黒区にある日の丸自動車学校では、8月までの8カ月間で二輪免許の受講者が感染拡大前に比べ5割ほど増えているということです。

<あの隊長が帰ってきた!「ビリーズブートキャンプ」>

 「ビリー隊長」と一緒にエクササイズする「ビリーズブートキャンプ」も復活です。2006年に販売が開始された4枚組のDVDは150万セットが売れる大ブームとなりました。

 あれから15年後がたった今、ビリーズブートキャンプがコロナ禍の運動不足解消の切り札に「令和版」として復活しました。令和版に関して、ビリー隊長は「前回はハード過ぎた。今回は継続できるものにしたい」として改良を加えたといいます。ビリー隊長も65歳を超え、以前に比べると動きもゆっくりになりました。

 この令和版ビリーズブートキャンプはオンライン上でフィットネス動画を配信している会社がヨガやピラティスなどのコンテンツの1つとして30分の動画を全部で6本配信しています。1カ月で30万回再生を達成するほどの人気で、配信が苦手な人向けにDVDも発売したところ、こちらも人気だそうです。

詳しくは動画でご覧ください。

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